HTTPSとは?えいちてぃーてぃーぴーえす
HTTPS(HTTP over TLS)は、Web の通信手順である HTTP を、暗号化の仕組み TLS(Transport Layer Security)で保護して行う方式。ブラウザと Web サーバの間の通信を暗号化して盗み見を防ぎ、途中で書き換えられていないかを確かめ、さらにサーバ証明書(認証局が発行するデジタル証明書)によって、接続先が名乗っているドメインの正しい持ち主であることを確かめる。サーバ側の待受けのポート番号は通常 443 番で、HTTP の 80 番とは違う。URL は「https://」で始まる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
HTTP は通信内容を暗号化しないため、公衆の Wi-Fi などで同じネットワークにいる人に、入力したパスワードやクレジットカード番号を読み取られるおそれがあった。偽のサーバが本物のふりをしても見分けられない。ネット通販やオンラインバンキングで安心して入力できるようにするため、HTTP をそのまま使いつつ、下に暗号化の層をはさむ形で HTTPS が使われるようになった。
具体例
Google Chrome は 2018 年 7 月のバージョン 68 から、HTTPS でないページのアドレス欄に「保護されていません」と表示するようにした。これをきっかけに、個人情報を扱わないページも含めて HTTPS への切替えが進んだ。無料でサーバ証明書を発行する Let's Encrypt の登場も、切替えの費用を下げた。
試験での引っ掛け
HTTPS が保証するのは「通信の途中」の暗号化と改ざん検知、接続先のドメインの確認までで、そのサイトが信頼できる運営者かどうかではない。フィッシングサイトでも証明書を取って HTTPS にできる。また、HTTPS で暗号化されたままの区間では、WAF(Web アプリケーションファイアウォール)や IDS(侵入検知システム)は中身を検査できないので、復号した後の区間に置く(基本情報技術者試験で設置場所を問う出題がある)。サーバに保存されたデータを暗号化するものでもない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和5年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問10(IPA)解説で登場
図のような構成と通信サービスのシステムにおいて,Webアプリケーションの脆弱性対策のためのWAFの設置場所として,最も適切な箇所はどこか。ここで,WAFには通信…
正解:c
要点:WAFは復号後の平文HTTP区間に置かないと検査できない
WAFはHTTPの中身(リクエストのパラメタなど)を検査してWebアプリケーションへの攻撃を防ぐ装置である。本問のWAFは暗号化・復号の機能をもたないため、HTTPSで暗号化されたままの区間に置いても中身を検査できない。SSLアクセラレータで復号された後、Webサーバの手前にあたる平文HTTPの区間に設置するのが適切である。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問8(IPA)
HTTPとHTTPSを比較した場合において,HTTPSだけがもつ特徴を示したものはどれか。
正解:通信相手先サーバをサーバ証明書によって確認することが可能である。
要点:HTTPS固有の特徴はサーバ証明書による相手の確認
HTTPSはHTTPの通信をTLSで保護したもので、通信内容の暗号化に加え、サーバ証明書によって接続先が本物かどうかを確認できる点が特徴である。cookieによるセッション管理・ID/パスワード認証・キャッシュはHTTPでも同様に行えるため、HTTPSだけの特徴とは言えない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。