鍵長とは?
鍵長とは、暗号の鍵を何ビットで表すかという長さ。鍵長が n ビットなら、ありうる鍵の候補は 2 の n 乗通りあり、これを鍵空間という。鍵長が1ビット増えるごとに候補は2倍になるので、すべての鍵を順に試すブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)に必要な手間も2倍になる。総当たりで鍵を見つけるまでの試行回数は、最悪の場合 2 の n 乗回、平均ではその半分である。
最終更新:2026-10-09
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暗号の方式そのものに弱点がなくても、鍵の候補が少なければ、コンピュータで全部試せば破られる。コンピュータの計算速度は年々上がるため、かつて十分だった鍵の長さも、いずれは総当たりできる範囲に入ってしまう。そこで「どれだけ長い鍵を使っているか」を安全性の基本的な物差しとして扱い、時代に合わせて長くしてきた。
具体例
米国の旧標準暗号DESは鍵長56ビットで、1990年代後半には専用の機械で数日のうちに総当たりで破られた。後継のAES(共通鍵暗号の代表)は128・192・256ビットの鍵長を選べ、Google ChromeでHTTPSのサイトを開いたときの通信でも、AESの128ビットや256ビットの鍵がよく使われている。AES-256を総当たりする場合の最大の試行回数は 2 の 256 乗回になる。
試験での引っ掛け
鍵長を2倍にしても手間は2倍ではない。128ビットから256ビットにすると、候補は 2 の 128 乗倍に増える。試行回数の最大値を「256回」や「256 の 2 乗回」と答える誤りも出る。また、同じ鍵長でも方式が違えば強さは違い、公開鍵暗号のRSA(公開鍵暗号の代表)は2048ビットでも、共通鍵暗号の128ビットより弱い。鍵長の数字だけで方式どうしを比べないこと。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。