楕円曲線暗号とは?だえんきょくせんあんごう
楕円曲線暗号とは、楕円曲線上の点どうしの演算に関する離散対数問題の解きにくさを、安全性の根拠にした公開鍵暗号方式。同じ強度をRSAより短い鍵で得られるため、鍵や署名のデータ量が小さく、暗号化・復号にかかる計算量も抑えられる。スマートフォンやHTTPS通信の鍵交換で、いまや標準的に使われている方式である。
最終更新:2026-10-09
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公開鍵暗号はもともと計算が重く、安全性を保つには鍵を長くするしかない。RSAは鍵長を伸ばし続けてきたが、電池と処理能力が限られる機器では負担も通信量も現実的でなくなった。同じ強度をより短い鍵で得る方式として実用化が進んだ経緯を押さえると、「短い鍵で同等の強度」という出題の意味がつながる。
具体例
鍵長256ビットのECCがRSA3072ビット相当の強度とされ、ICカードやIoT機器のように処理能力の限られる機器で使われる。HTTPSでも、鍵交換のECDHEや署名のECDSAという形で広く採用されている。
試験での引っ掛け
鍵が短いことを「強度が低い」あるいは「共通鍵暗号だから」と読むのは誤りで、ECCは公開鍵暗号である。RSAとは安全性の根拠となる数学の問題そのものが違うため、片方の解読法が見つかっても他方が即座に破られるわけではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問39(IPA)
楕円曲線暗号の特徴はどれか。
正解:RSA暗号と比べて、短い鍵長で同レベルの安全性が実現できる。
要点:楕円曲線暗号は短い鍵長でRSA並みの安全性を得る
楕円曲線暗号は楕円曲線上の離散対数問題の困難さを安全性の根拠とする公開鍵暗号方式である。同じ安全性を得るのに必要な鍵の長さがRSAよりずっと短く済むため、計算量と通信量を抑えられる。処理能力の限られるICカードやIoT機器での利用に向いている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。