ヘッダーとは?へっだ
ヘッダーとは、通信で送るデータの先頭に付ける制御情報の部分。宛先と送信元のアドレス、上位のプロトコルの種類、データの長さ、誤りを検査するための値などが決まった並びで入り、後ろに続く本体であるペイロードと対になって一つのパケットを作る。中身を運ぶための送り状にあたる部分である。
最終更新:2026-10-09
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回線を流れるのはただのビット列で、どこからどこまでが一件分なのか、誰宛てで、どう解釈すべきかを受け手が知る手立てがない。本体の前に決まった書式で説明を付けておけば、受け手は先頭を読むだけで扱いを判断でき、途中の中継機器も中身を見ずに転送先を決められる。書式を階層ごとに定めておくことで、上の層の中身を知らない機器でも役割を果たせる。
具体例
IPヘッダには送信元と宛先のIPアドレスや、通過できる中継数の上限であるTTLが入り、ルータはこれを見て次の転送先を決める。TCPヘッダにはポート番号と順序番号が入り、受け手は順番の入替えや欠落をこれで判定する。
試験での引っ掛け
階層ごとにヘッダが順に付き、下の層から見れば上の層のヘッダも運ぶ中身の一部になる。この積み重ねをカプセル化と呼ぶ。ヘッダの分だけ実データ以外が回線を占めるので、伝送効率は本体の大きさとの比で決まる点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問43(IPA)解説で登場
クライアントとWebサーバの間において,クライアントからWebサーバに送信されたデータを検査して,SQLインジェクションなどの攻撃を遮断するためのものはどれか。
正解:WAF
要点:WAFはHTTPの中身を検査してWeb攻撃を遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、HTTPの通信内容そのものを検査し、攻撃に典型的なパターンを含むリクエストを遮断する。パケットヘッダしか見ない従来型ファイアウォールでは防げない、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングへの対策として位置付けられる。アプリケーション改修が難しい場合の緩和策としても使われる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)
本社と工場との間を専用線で接続してデータを伝送するシステムがある。このシステムでは2,000バイト/件の伝票データを2件ずつまとめ,それに400バイトのヘッダ情…
正解:49
要点:回線利用率=実効転送ビット毎秒÷回線速度
伝票を2件まとめるので1回の送信は2,000×2+400=4,400バイト、ビットに直すと35,200ビットです。1時間あたり100,000件は50,000回の送信にあたり、総量は35,200×50,000=1.76×10^9ビットとなります。これを3,600秒で割ると約489kビット/秒で、回線速度1Mビット/秒に対する利用率は約49%です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)解説で登場
ルータがパケットの経路決定に用いる情報として,最も適切なものはどれか。
正解:宛先IPアドレス
要点:ルータは宛先IPアドレスで転送先を決める
ルータはネットワーク層で動作し、受け取ったパケットのIPヘッダにある宛先IPアドレスをルーティングテーブルと照合して次の転送先を決めます。MACアドレスは同一リンク内の相手を指すだけで、ホップごとに書き換わるため経路決定には使いません。発信元アドレスは応答の宛先として使われますが、経路選択の主たる材料ではありません。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問34(IPA)解説で登場
インターネットにおける電子メールの規約で,ヘッダフィールドの拡張を行い,テキストだけでなく,音声,画像なども扱えるようにしたものはどれか。
正解:MIME
要点:MIMEはメールで画像や音声を扱うためのヘッダ拡張
電子メールは元来7ビットのテキストしか運べない前提だった。MIMEはヘッダにデータの種類や符号化方式を示す項目を追加し、本文を複数の部分に分けて表現できるようにすることで、日本語や添付の音声・画像も送れるようにした拡張である。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問34(IPA)解説で登場
電子メールのヘッダフィールドのうち、SMTPでメッセージが転送される過程で削除されるものはどれか。
正解:Bcc
要点:Bccは転送過程でヘッダから削除される
Bccは他の受信者に宛先を知らせないための指定なので、送信サーバが宛先を取り出した後、転送されるメッセージのヘッダからは削除される。これにより受信者にはBcc宛先が見えない。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。