スケールアウトとは?すけーるあうと
スケールアウトとは、サーバの台数を増やして全体の処理能力を高める拡張方式。1台あたりの性能を上げるスケールアップと対になり、負荷分散装置が要求を各台へ振り分ける。安価な機器のままでよく、稼働させたまま台数を足したり減らしたりできる一方、台をまたぐ処理の調整が必要になる点が違いになる。
最終更新:2026-10-09
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処理が追いつかなくなったとき、かつては上位機種へ入れ替えるしかなく、入れ替えの間はサービスを止め、また足りなくなればもう一度買い替える必要があった。1台の性能には物理的な上限があり、上位機ほど価格の上がり方も急になる。安価な機器を並べて要求を分ける形にすれば、必要になった分だけ足し、不要になれば減らせる。クラウドで台数を自動増減させる仕組みは、この考え方の延長線上にある。
具体例
Amazon Web Services の Auto Scaling は、CPU使用率が一定を超えると同じ構成のサーバを自動で追加し、負荷が下がれば減らす。アクセスが集中するセール期間だけ台数を増やし、平常時は元に戻すという使い方ができるため、ピークに合わせた高性能機を年間通して抱えておく必要がなくなる。
試験での引っ掛け
台数を増やせば必ず速くなるわけではない。全台が同じデータベース1台を参照している構成では、そこが詰まって台数を足しても頭打ちになる。スケールアップとの向きも取り違えやすく、1台の性能を上げるのがアップ、台数を増やすのがアウトである。またセッション情報を各サーバのメモリに持たせると、振り分け先が変わるたびに接続が切れる点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問12(IPA)
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)解説で登場
Webシステムにおいて,Webサーバとアプリケーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置する場合のメリットとして,適切なものはどれか。
正解:負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。
要点:Webは静的、APは動的と分担して負荷特性ごとに最適化する
Webサーバは静的コンテンツの配信、APサーバは業務ロジックの実行という役割分担ができる。物理的に分けることで負荷の性質に応じて資源を割り当てられ、片方だけを増強するスケールアウトもしやすくなる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問15(IPA)
システムのスケールアウトに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:既存のシステムにサーバを追加導入することによって、システム全体の処理能力を向上させる。
要点:スケールアウトは台数を増やす拡張、スケールアップは性能を上げる拡張
スケールアウトは、サーバの台数を増やして負荷を分散させることでシステム全体の処理能力を高める方法である。1台あたりの性能ではなく台数で能力を稼ぐ点が特徴で、比較的安価な機器を並べて拡張できる。これに対し1台をより高性能な機器に置き換える方法はスケールアップと呼ばれ、区別して覚える必要がある。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。