ファイルシステムとは?ふぁいるしすてむ
ファイルシステムとは、補助記憶装置の物理的なブロックの並びを、ファイルとディレクトリという論理的な木構造として見せるOSの機能。名前とデータ位置の対応付け、空き領域の管理、アクセス権の制御、更新途中の電源断に備えるジャーナルの記録を担い、利用者にもプログラムにも物理配置を意識させない。
最終更新:2026-10-06
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記憶装置を素のセクタ番号で扱っていた時代は、どこに何を書いたかを応用プログラム自身が覚える必要があり、別のプログラムが同じ領域を上書きする事故が絶えなかった。装置と応用の間に名前空間と割当ての管理者を1枚挟んだのがファイルシステムで、装置やOSが変わっても同じ呼出しで読み書きできるという移植性もここから生まれている。
具体例
Linuxのext4はジャーナル方式を採り、メタデータの更新をいったん専用領域へ書いてから本体に反映する。途中で電源が落ちても、再起動時にジャーナルを読み直せば中途半端な状態を巻き戻せる。WindowsのNTFSも同じ考え方で、これにファイル単位のACLを組み合わせて権限を管理している。
試験での引っ掛け
「..」を含む相対パスと絶対パスの読み替えが頻出で、カレントディレクトリの位置を取り違えると芋づる式に外す。ディレクトリ自体もファイルの一種(名前とiノード番号の対応表)である点、そして削除は実データの消去ではなく管理情報の更新にすぎない点も狙われる——だからこそ廃棄時には別途データ消去や暗号化消去が要る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問19(IPA)解説で登場
Hadoopの説明はどれか。
正解:大規模なデータを分散処理するためのソフトウェアライブラリ
要点:Hadoopは大規模データを分散処理する基盤
Hadoopは大量のデータを多数のサーバに分散して蓄積・処理するためのオープンソースのソフトウェアライブラリ群である。分散ファイルシステムHDFSと、MapReduceに代表される分散処理の枠組みを中核とする。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)解説で登場
情報セキュリティにおけるサンドボックスの説明はどれか。
正解:不正な動作をする可能性があるプログラムを特別な領域で動作させることによって、他の領域に悪影響が及ぶのを防ぐ。
要点:サンドボックスは隔離環境で実行し影響の波及を防ぐ仕組み
サンドボックスは、疑わしいプログラムをファイルシステムやネットワークへのアクセスを制限した隔離環境で動かし、その挙動を観察したり被害を封じ込めたりする仕組みである。万一そのプログラムが不正な動作をしても、隔離された領域の外へ影響が及ばないようにする点が要点である。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問20(IPA)解説で登場
Hadoopの説明はどれか。
正解:大規模なデータセットを分散処理するためのソフトウェアライブラリ
要点:Hadoopは大規模データを分散処理するOSS基盤
Hadoopは大規模データを多数のマシンに分散して蓄積・処理するためのオープンソースのソフトウェア基盤で、分散ファイルシステムHDFSと分散処理フレームワークMapReduceを中核とする。ビッグデータ処理の代表的な実装である。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問12(IPA)解説で登場
コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
正解:物理サーバのホストOSと仮想化ソフトウェアによって、プログラムの実行環境を仮想化するので、仮想サーバに個別のゲストOSをもたない。
要点:コンテナ型はゲストOSを持たずホストOSのカーネルを共有する
コンテナ型仮想化は、ホストOSのカーネル機能でプロセスやファイルシステムを分離し、アプリケーションの実行環境だけを独立させる方式です。コンテナごとにゲストOSを持たないため、起動が速くリソース消費も小さくなります。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 3. ファイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。