スコープクリープとは?すこーぷくりーぷ
スコープクリープとは、変更管理の手続を通さない小さな受入れが積み重なり、作業範囲が知らないうちに膨らんでいく状態。一件ずつは断る理由が見つからない大きさなので現場の判断で通ってしまい、合計が工数と納期を圧迫していると気づくのは終盤になる。防止の要は手続への強制にある。
最終更新:2026-10-06
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要望を断れば関係が悪くなり、受ければその場は収まる。この非対称が、担当者に「これくらいなら」と引き受けさせ続ける力になる。個々の判断が合理的でも合計が破綻するという構図なので、意思の強さでは止まらない。手続を通すことを既定にして、判断の場を個人の裁量から外すのが対策になる。
具体例
画面レビューのたびに顧客が「ついでにこの項目も」と依頼し、担当者が好意で受け続けた結果、帳票が12本から19本に増えて2か月遅延する。防止には、依頼をすべて変更要求票に起こし、工数影響を示して承認を求める運用が要る。
試験での引っ掛け
承認を経て範囲が増えるのは正当な変更であり、クリープではない。問題は手続を通らないことにある。またゴールドプレーティング(頼まれてもいない上乗せを開発側が勝手に作り込むこと)とは、増加の発生源が顧客側か開発側かで区別する。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
PMBOKガイド第6版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
正解:プロジェクトからの除外事項
要点:スコープ記述書には成果物・受入基準と除外事項を書く
プロジェクト・スコープ記述書は、成果物の詳細な記述、受入基準、そしてプロジェクトから除外する事項や制約条件・前提条件を明確にする文書である。何をやらないかを書き残すことで、スコープの認識違いやスコープクリープを防ぐ。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
PMBOKガイド 第7版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
正解:プロジェクトの除外事項
要点:スコープ記述書には範囲外を示す除外事項を明記する
プロジェクト・スコープ記述書は、プロジェクトの成果物と、それを生み出すために必要な作業の範囲を記述した文書である。何を含むかだけでなく、何を含まないかを明示する除外事項を記載することで、関係者の期待のずれやスコープクリープ(作業範囲が無計画に膨らんでいくこと)を防ぐ。WBSやコスト見積りは、この記述書を入力として別に作成される。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。