プロジェクト・スコープ記述書とは?ぷろじぇくとすこーぷきじゅつしょ
プロジェクト・スコープ記述書とは、プロジェクトの成果物、作業範囲の境界、除外事項、制約条件、前提条件を詳細に記述し、関係者の認識をそろえるための文書。プロジェクト憲章の大枠を具体化したもので、WBSはこの記述書を分解して作られる。何を作らないかを明記する点に、後工程での揉め事を防ぐ機能がある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
口頭と打合せ議事録だけで範囲を決めていた進め方では、「当然入っていると思っていた」という食い違いが受入直前に噴出し、追加費用と納期の押し問答になる。厄介なのは、含むものを列挙しただけでは外側が確定しないことで、書かれていない機能は含むとも含まないとも読める。除外事項を明示的に書かせる様式は、この解釈の余地を発注側と受注側の間で先に潰すために置かれている。
具体例
PMIのPMBOKガイドで定義された文書で、基幹システム刷新なら「対象は受注から請求まで、在庫管理は現行を継続」「成果物は要件定義書・設計書・移行データ・操作手順書」「過去5年より前の履歴データは移行しない」といった形で、含む範囲と含まない範囲を対で記す。
試験での引っ掛け
プロジェクト憲章との取り違えが定番である。憲章はプロジェクトを正式に立ち上げてプロジェクトマネージャに権限を与える文書、スコープ記述書は成果物・境界・除外事項まで具体化した文書で、作成順は憲章→スコープ記述書→WBSとなる。この順序を入れ替えた選択肢が繰り返し出るほか、WBSがスコープ記述書の前に来るとする記述も誤りである。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)
PMBOKガイド第6版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
正解:プロジェクトからの除外事項
要点:スコープ記述書には成果物・受入基準と除外事項を書く
プロジェクト・スコープ記述書は、成果物の詳細な記述、受入基準、そしてプロジェクトから除外する事項や制約条件・前提条件を明確にする文書である。何をやらないかを書き残すことで、スコープの認識違いやスコープクリープを防ぐ。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)
PMBOKガイド 第7版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
正解:プロジェクトの除外事項
要点:スコープ記述書には範囲外を示す除外事項を明記する
プロジェクト・スコープ記述書は、プロジェクトの成果物と、それを生み出すために必要な作業の範囲を記述した文書である。何を含むかだけでなく、何を含まないかを明示する除外事項を記載することで、関係者の期待のずれやスコープクリープ(作業範囲が無計画に膨らんでいくこと)を防ぐ。WBSやコスト見積りは、この記述書を入力として別に作成される。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。