ド・モルガンの法則とは?
ド・モルガンの法則とは、否定を論理式の内側へ配る変形規則で、NOT(A AND B) = NOT A OR NOT B、NOT(A OR B) = NOT A AND NOT B の2式からなる。応用情報では、否定条件の書き換え、NAND/NOR だけでの回路実現、検索条件やアクセス制御ルールの等価変換を判断させる形で出題される。
応用情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2019年度〜2023年度)。
どもるがんのほうそく
ド・モルガンの法則の意味
否定を論理式の内側へ配る変形規則で、NOT(A AND B) = NOT A OR NOT B、NOT(A OR B) = NOT A AND NOT B の2式からなる。応用情報では、否定条件の書き換え、NAND/NOR だけでの回路実現、検索条件やアクセス制御ルールの等価変換を判断させる形で出題される。
ド・モルガンの法則の具体例
ファイアウォールで「社内網でも VPN でもない送信元を拒否」は NOT(社内 OR VPN) だが、実装のルール表は AND 列挙しか書けないため NOT社内 AND NOT VPN へ変形して2行の条件にする。回路では NAND の出力を「入力を各々反転した OR」と読み替えられる。
ド・モルガンの法則は試験でどう引っ掛けられる?
否定を配るときに AND↔OR の入れ替えを忘れ、NOT(A AND B)=NOT A AND NOT B としてしまう誤りが最頻出。3項以上でも同じ規則が再帰的に適用でき、NOT(A AND B AND C) は OR3項になる。
ド・モルガンの法則と関連する用語
ド・モルガンの法則が出た過去問
全体集合S内に異なる部分集合AとBがあるとき、A(バー)∩B(バー)に等しいものはどれか。ここで、A∪BはAとBの和集合、A∩BはAとBの積集合、A(バー)はS…
正解:A(バー)-B
要点:補集合の積はド・モルガンで和集合の補集合になる
ド・モルガンの法則より、Aの補集合とBの補集合の積集合は、A∪Bの補集合、すなわちS-(A∪B)と等しくなります。一方、差集合A-BはA∩B(バー)と書き換えられるので、Ā-B は Ā∩B̄ そのものです。ベン図で「AにもBにも属さない領域」を塗ると確認できます。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問2(IPA)入力XとYの値が同じときにだけ、出力Zに1を出力する回路はどれか。4つの論理回路図の選択肢から選ぶ。いずれもXとYが右方向に分岐し、一方は上段のゲートへ、もう一…
正解:上段ゲートはNAND(X・Yの否定、バブルあり)、下段ゲートはNAND(NOT X・NOT Yの否定、バブルあり)、最終段もNAND(バブルあり)でZを出力する回路。
要点:入力一致で1になるのはXNOR(排他的論理和の否定)
入力が一致したときだけ1を出すのは一致回路、すなわち排他的論理和の否定(XNOR)で、論理式は X・Y + Xの否定・Yの否定 です。NANDだけで構成した回路は、前段2つのNAND出力を最終段のNANDに入れるとド・モルガンの法則により2つの積項の論理和になり、この式と一致します。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問23(IPA)全体集合S内に異なる部分集合AとBがあるとき、A(バー)∩B(バー)に等しいものはどれか。ここで、A∪BはAとBの和集合、A∩BはAとBの積集合、A(バー)はS…
正解:A(バー)-B
要点:ド・モルガンの法則で補集合の積は和集合の補集合になる
ド・モルガンの法則より、AバーとBバーの積集合は和集合A∪Bの補集合、つまりSからA∪Bを除いた領域である。これはSからAを除いた集合(=Aバー)からさらにBを取り除いたものに一致する。したがってAバー-Bが等しい。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問2(IPA)NAND素子を用いた次の組合せ回路の出力Zを表す式はどれか。ここで、論理式中の"・"は論理積、"+"は論理和、"X̄"はXの否定を表す。
正解:X+Y
要点:NANDは入力を共通にすると否定回路として働く
2入力とも同じ信号を入れたNANDは、その信号の否定を出力する。したがって前段の2素子の出力はそれぞれX̄とȲになる。これを最終段のNANDに入れるとZ=(X̄・Ȳ)の否定となり、ド・モルガンの法則によりX+Yに等しくなる。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問21(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。