供給者管理とは?きょうきゅうしゃかんり
供給者管理とは、サービス提供に関与する供給者との関係・契約・パフォーマンスを管理するプロセスである。規格は供給者を外部供給者、内部供給者、供給者として行動する顧客の三つに分け、外部供給者とは契約文書に合意し、顧客とのSLAに照らして供給者のサービスレベル目標の整合性を評価し、あらかじめ定めた間隔でパフォーマンスを監視する。内部供給者とは契約ではなく合意文書を作成・維持し、紛争は記録して終了まで管理する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
アウトソーシングとクラウド利用が広がり、顧客に見えている一つのサービスの裏側が複数社の分業になった。誰がどこまで責任を持つのかを契約と合意文書で線引きしておかないと、障害のたびに責任の押し付け合いで復旧が遅れる。多段の供給者をまとめて統合管理する考え方はSIAMとして体系化され、シラバスにも知識として挙がっている。
具体例
freeeやマネーフォワードのようなSaaS事業者は、自社サービスの基盤としてAWSを利用しており、顧客に対しては自社が提供者、AWSは下位の外部供給者という多段構造になる。この構造では自社のSLAと基盤側のSLAの整合を評価しておく必要がある。
試験での引っ掛け
統括供給者(リード供給者)を使う場合でも、顧客に対する責任はサービス提供者が負う。「下位供給者の管理は統括供給者に任せたので関与しない」は誤りで、統括供給者を通じて下位供給者が管理されていることを確認する責任が残る。内部供給者との取り決めはSLAではなく合意文書である点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
図は、ITサービスを提供するサプライチェーン関係の例である。JIS Q 20000-1の供給者管理プロセスにおける、サービス提供者の統括供給者に対する管理責任に…
正解:サービス提供者は、再請負契約先供給者が統括供給者との契約上の義務を果たすよう、統括供給者が管理していることを検証する。
要点:再請負先は統括供給者が管理し、提供者はそれを検証する
JIS Q 20000-1の供給者管理では、サービス提供者は統括供給者(元請けとなる供給者)との契約関係を管理し、その先の再請負契約先については統括供給者が適切に管理していることを検証する立場をとる。再請負先を直接指揮・評価するのではなく、統括供給者による管理が機能しているかを確認するのが基本である。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
図は、ITサービスを提供するサプライチェーン関係の例である。JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)の供給者管理プロセスにお…
正解:サービス提供者は、再請負契約先供給者が統括供給者との契約上の義務を果たすよう、統括供給者が管理していることを検証する。
要点:再請負先は統括供給者が管理し、提供者はそれを検証する
JIS Q 20000-1の供給者管理では、サービス提供者は統括供給者との契約関係を管理し、その先の再請負契約先については統括供給者が適切に管理していることを検証する立場をとる。再請負先を直接選定・評価するのではなく、統括供給者による管理が機能しているかを確認するのが基本的な考え方である。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(IPA)解説で登場
サービスマネジメントの“事業関係管理”において、サービス提供者が実施すべき活動はどれか。
正解:サービスの顧客、利用者及び他の利害関係者を特定し、文書化し、顧客及び他の利害関係者との間にコミュニケーションのための取決めを確立する。
要点:事業関係管理は「誰と、どう対話するか」を確立するプロセス
事業関係管理は、顧客・利用者・その他の利害関係者を特定し、継続的なコミュニケーションの仕組みを確立して、顧客のニーズや満足度を把握するプロセスである。SLAの合意はサービスレベル管理、外部供給者との契約は供給者管理の担当で、対象と成果物が異なる。誰と、どういう仕組みで関係を維持するかを決めるのが事業関係管理だと押さえるとよい。
出典:令和6年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
サービスマネジメントの“事業関係管理”において、サービス提供者が実施すべき活動はどれか。
正解:サービスの顧客、利用者及び他の利害関係者を特定し、文書化し、顧客及び他の利害関係者との間にコミュニケーションのための取決めを確立する。
要点:事業関係管理は「誰と、どう対話するか」を確立するプロセス
事業関係管理は、顧客・利用者・その他の利害関係者を特定して文書化し、継続的なコミュニケーションの取決めを確立して、顧客のニーズや満足度を把握するプロセスである。SLAの合意はサービスレベル管理、外部供給者との契約は供給者管理の担当であり、対象と成果物が異なる。誰と、どのような仕組みで関係を維持するかを決めるのが事業関係管理である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。