プロジェクト組織とは?ぷろじぇくとそしき
プロジェクト組織とは、目的と期間を区切って各部門から人を集め、目的を果たしたら解散する一時的な組織形態。集められた人は、その期間はプロジェクト責任者の指揮下に入る。情報セキュリティでも、認証の取得や重大な事故への対応のように期限のある仕事は常設の委員会ではなくこの形で立て、責任者と権限の範囲を最初に決めておくのが定石になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
部門をまたぐ仕事を既存の部署へ持ち帰って持ち回りで進めると、誰が決めるのかが最後まで決まらず前へ進まない。かといって新しい仕事のたびに常設の部署を作れば、目的を終えた後も組織だけが残る。この両方を避けるため、期間と目的を区切って人を借り、終わったら元へ返す形が使われる。責任と権限をその期間だけ移すところが要点で、体制図と決裁ラインを先に書くのはそのためである。
具体例
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得では、情報システム・総務・法務と現場部門から担当を出して推進チームを編成し、規程の整備から内部監査までを担う。日本品質保証機構などの審査機関の審査を通って認証を受けた時点で解散し、以後の維持は常設の情報セキュリティ委員会が引き継ぐ。
試験での引っ掛け
「常設の専門部署」とする選択肢は誤りで、目的を達したら解散する点が定義である。各部門から人を集めるところはマトリックス組織と似るが、マトリックスは元の部門長とプロジェクト責任者の二重の指揮を受け続けるのに対し、プロジェクト組織は指揮命令が一本である点で区別する。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問50(IPA)解説で登場
マトリックス組織を説明したものはどれか。
正解:構成員が、自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両方に所属する組織である。
要点:マトリックス組織は職能と事業の二重所属が特徴
マトリックス組織は、職能別の縦割りと事業・製品別などの横串を組み合わせ、構成員が二つの部門に同時に所属する形態である。専門性の蓄積と事業ごとの機動性を両立できる反面、上司が複数となるため指揮命令が競合しやすいという弱点がある。ほかの選択肢は事業部制組織、職能別組織、プロジェクト組織の説明である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。