クラウドの責任共有モデルとは?くらうどのせきにんきょうゆうもでる
クラウドの責任共有モデルとは、クラウド利用時のセキュリティ対策について、事業者が守る範囲と利用者が守る範囲を契約と仕様で明示的に分ける考え方。事業者は物理設備・仮想化基盤・ネットワーク機器を、利用者はデータ・IDとアクセス権・OSやアプリの設定を守る。支援士シラバスでは情報セキュリティ管理の項に挙げられ、外部委託やクラウド利用時の管理策として問われる。
最終更新:2026-10-06
情報処理安全確保支援士を最短で暗記・合格する →背景
自社設備なら全部が自社の責任だったが、クラウドでは設備の中身を利用者が見られない。そこで事業者はSOC2やISO/IEC 27017の認証で自分の範囲を証明し、残りを利用者の責任とする線引きを公表するようになった。この線引きを読まずに「クラウドだから安全」と考えた設定不備が情報漏えいの典型類型になっており、支援士試験では利用者側に残る責任を具体的に挙げられるかが問われる。
具体例
AWSは「クラウド『の』セキュリティはAWS、クラウド『内の』セキュリティは利用者」と公式に区分し、EC2ならゲストOSのパッチ・セキュリティグループ・IAMの権限設計は利用者側と明示している。Microsoft 365でもメールボックスのデータ保護・多要素認証・退職者のアカウント無効化は利用者の作業である。
試験での引っ掛け
「バックアップは事業者が取っている」は誤りで、誤削除やランサムウェアからの復旧は利用者が設計する。SLAは可用性の約束であって責任分界ではない。またSaaSでも利用者の責任がゼロにはならず、ID管理・アクセス権・公開設定は常に利用者側に残る。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。