KGIとKPIとは?けーじーあいとけーぴーあい
KGIとKPIとは、最終的に到達したい成果を数値化したものがKGI(重要目標達成指標)、その成果に効く途中の活動量や品質を数値化したものがKPIで、KPIの達成がKGIの達成につながるという因果でつなぐのが原則。システムアーキテクトの立場では、これらの数値をどのデータからどの粒度と頻度で取得するかを、要件定義の段階で設計へ織り込むことが求められる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
システム化の効果は稼働後に問われるが、効果を測る値そのものが記録されていなければ、良し悪しを語る材料がない。目標を最終成果と中間過程に分けて数値化しておけば、どの画面のどの操作ログを残すか、集計の粒度をどこまで細かくするかが要件として決まる。指標の設計を後回しにすると、稼働後に手集計の運用が積み上がる。企画・要件定義の領域で問われるのはこのためである。
具体例
ヤマト運輸のような宅配事業で「翌日配達率99%」をKGIに置くなら、KPIは「集荷締切までの持込み率」「仕分け場での滞留時間」のように、配達の前工程で日々動かせる数値になる。これを人手の集計に頼らず荷物追跡システムの通過実績から自動で取れるよう、記録項目と時刻の粒度を要件として書き起こすところまでが設計の範囲に入る。
試験での引っ掛け
KPIは多いほどよいわけではなく、システムで取得できない指標を掲げると現場の手入力が増えてやがて形骸化する。KGIと因果関係のない指標を並べると、KPIは全て達成しているのにKGIは未達という説明のつかない状態が生まれる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
IT投資を、投資目的によって表のように分類した。IT投資評価のKPIのうち、戦略的投資に対するKPIの例はどれか。
正解:新製品投入後の市場シェア
要点:戦略的投資のKPIは市場シェアなど競争優位を測る指標
戦略的投資は競争優位の確立や新規ビジネスの創出を目的とするので、KPIも市場での競争力の変化を測る指標になる。新製品投入後の市場シェアは、まさに市場での優位性の確立度合いを表すため戦略的投資のKPIとして適切である。他の選択肢はIT基盤・情報活用・業務効率の各目的に対応する指標である。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:受注から出荷までの日数短縮は内部ビジネスプロセスの視点
バランススコアカードは、財務・顧客・内部ビジネスプロセス・学習と成長の四つの視点で目標とKPIを設定する。内部ビジネスプロセスの視点は、顧客満足や財務成果を生み出すために社内の業務プロセスをどう優れたものにするかを問うもので、受注から出荷までのリードタイム短縮はその典型例である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。