バランススコアカード(BSC)とは?ばらんすすこあかーど
バランススコアカード(BSC)とは、戦略の達成度を、財務・顧客・内部ビジネスプロセス・学習と成長という4つの視点に分けたKPIで測る仕組み。4視点は並列ではなく、学習と成長が内部プロセスを支え、それが顧客価値を生んで財務成果に至るという因果の連鎖として並ぶ。この連鎖を図に表したものを戦略マップと呼ぶ。
最終更新:2026-10-06
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財務指標は過ぎた期の結果しか映さないため、人材育成やシステム投資のように効果が後から出る活動を切り捨てる圧力として働く。キャプランとノートンは1992年に、遅行指標である財務と、先行指標である他の3視点を組み合わせる形でこれを是正した。システムアーキテクトの読者にとっては、IT投資の効果を財務の数字以外の言葉で経営側へ説明するための枠組みになる。
具体例
ロバート・キャプランとデビッド・ノートン(ハーバード・ビジネス・スクール)が提唱した。受注から出荷までの日数短縮は内部ビジネスプロセスの視点、顧客満足度や解約率は顧客の視点、資格取得者数や新技術の活用度は学習と成長の視点のKPIにあたる。
試験での引っ掛け
どのKPIがどの視点に属するかを問う設問が頻出で、業務の効率や品質は内部ビジネスプロセス、人材育成やシステム活用力は学習と成長に置く。4視点は業績を4つに分類するための箱ではなく因果の連鎖であり、SWOT分析やPPMのような環境分析の手法でもない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
IT投資の評価手法のうち、バランススコアカードを用いた手法を説明したものはどれか。
正解:財務、顧客、内部業務プロセスなど複数の視点ごとにIT投資の業績評価指標を設定し、経営戦略との適合性を評価することで、IT投資効果を多面的に評価する。
要点:バランススコアカードは複数視点のKPIで投資効果を多面評価する
バランススコアカードは、財務・顧客・内部業務プロセス・学習と成長という複数の視点それぞれに業績評価指標(KPI)を設定し、戦略との整合を確認する経営管理手法である。IT投資評価に用いると、財務効果だけでは測りにくい顧客満足や業務プロセス改善の効果まで含めて多面的に評価できる。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:受注から出荷までの日数短縮は内部ビジネスプロセスの視点
バランススコアカードは、財務・顧客・内部ビジネスプロセス・学習と成長の四つの視点で目標とKPIを設定する。内部ビジネスプロセスの視点は、顧客満足や財務成果を生み出すために社内の業務プロセスをどう優れたものにするかを問うもので、受注から出荷までのリードタイム短縮はその典型例である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。