リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは?りすくきょようど
リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは、組織やスポンサがどの程度のリスクを受け入れる意思があるか(リスク選好)と、その受け入れ限界(しきい値)。どのリスクを受容し、どこから積極的な対応を打つのかの線引きを決める基準であり、これが合意されていないと、対応策の要否がPMの主観論争になる。
最終更新:2026-10-07
高度試験の午前Iを最短で暗記する →背景
対応にかけられる予算も時間も限りがあるので、洗い出したリスクを全部つぶすことはできない。どこで打ち切るかは技術的に最適解が求まる問題ではなく、損失をどこまで引き受けられるかという意思の問題であり、決める権限は資金と責任を持つ側にある。実務者の役割は、その意思を数値の形で引き出して文書に残し、評価の結果をその線に当てはめて示すところにある。線が数値になっていないと、同じ評価結果を見ても対応の要否がそのつど分かれる。
具体例
東京証券取引所の売買システムのように停止が市場全体へ波及する領域では、費用の超過は数千万円まで飲めても、可用性の低下は一切許容しないというように、分野ごとに別の水準が置かれる。実務では「発生確率20%以上、または影響額3,000万円以上のリスクは必ず対策と予備費を用意し、それ未満は受容して監視する」といった形で、確率と金額の2軸で線を引く。
試験での引っ掛け
しきい値は分野ごとに異なるのが普通で、コストに緩く安全性に厳しいのは矛盾ではない。受容も「何もしない」ことではなく、予備の確保と監視の継続を伴う正式な対応戦略である。もう一つ紛らわしいのがリスク選好としきい値の関係で、選好は「どこまで取る意思があるか」という姿勢、しきい値はそれを確率や金額へ落とした線であり、姿勢だけを表明して数値を置かないと判断は担当者の主観へ戻る。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (2) リスク分析と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。