カオスエンジニアリングとは?かおすえんじにありんぐ
カオスエンジニアリングとは、本番に近い環境で意図的に障害を起こし、システムが設計どおりに耐えるかを実験で確かめる手法。サーバの停止、遅延の注入、ネットワークの分断などを、仮説と中止条件を決めたうえで実施する。冗長構成の設計と実際の挙動のずれを、本当の事故が起きる前に見つけることが目的になる。
最終更新:2026-10-07
高度試験の午前Iを最短で暗記する →背景
冗長化は「1台落ちても続く」という前提で設計されるが、その前提が成り立つかは実際に落としてみるまで分からない。再接続の待ち時間、切替の順序、監視の抜けといった実装の細部は設計書に書かれず、本番の障害時にはじめて露見する。試験環境では規模も負荷も構成も違って再現できないため、本番側で計画的に壊すという方法が選ばれた。
具体例
Netflixが自社の配信基盤で仮想サーバを無作為に停止させるChaos Monkeyを常時動かしたのが起点で、「1台停止しても応答時間は変わらない」といった仮説を立てて計測する。実際にはコネクションプールの再接続が遅くエラーが出る、といった形で不備が見つかり、直して再実験する。
試験での引っ掛け
無計画に本番を壊す活動ではない。仮説・影響範囲の限定・即時中止の条件・監視の準備が揃って初めて実験として成立し、これらが無ければただの障害である。また障害を起こさないようにする対策ではなく、起きたときに耐えられるかを確かめる活動で、可用性の設計そのものを代替しない。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. 開発プロセス・手法 > (1) ソフトウェア開発手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。