ワークフローとは?わーくふろー
ワークフローとは、申請から承認、実行までの一連の作業が、誰から誰へどの順番で流れるかを表した業務の流れそのもの。稟議や経費精算のように、担当者・順序・分岐の条件(金額で承認者が変わるなど)を明示して書き出すことで、業務プロセスの分析や改善の対象にできる。これを電子化して回す仕組みはワークフローシステムと呼ぶ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
紙の申請書を回していた時代は、書類がいま誰の机にあるのか、どこで止まっているのかが分からず、電話で追いかけるしかなかった。承認者が出張ならそこで流れが止まり、押印のためだけの出社も生まれる。仕事の流れを図と規則として書き出せば、遠回りしている経由地や重複した承認を見つけて減らせるうえ、そのままシステムに載せて自動で回せる。業務改善の出発点として問われるのはこのためである。
具体例
サイボウズのkintoneでは、経費精算の申請に対し、金額が5万円未満なら課長の承認だけ、5万円以上なら部長の承認も必要、といった分岐を含む流れを設定できる。申請した本人も、自分の申請がいまどの承認者のところで止まっているかを画面で確認できる。
試験での引っ掛け
ワークフロー(業務の流れそのもの)と、ワークフローシステム(その流れを電子化して回す仕組み)は別物である。またBPRは業務プロセスを抜本的に作り替えることを指し、いまの流れをそのままシステムに載せることではない。紙の手順を変えずに電子化しただけでは業務改善にならない点が問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問17(IPA)解説で登場
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問6(IPA)
ワークフローシステムの活用事例として、最も適切なものはどれか。
正解:機器を購入するに当たり、申請書類の起案からりん議決裁に至るまでの一連の流れをネットワーク上で行う。
要点:ワークフローシステムは申請・承認の流れを電子化する
ワークフローシステムは、申請・承認・決裁といった定型的な業務の流れをあらかじめ定義し、電子的に回付・処理する仕組みである。誰の承認待ちかが可視化され、紙のりん議書を回す手間や滞留を減らせる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問12(IPA)
社内の決裁申請手続の迅速化と省力化を狙いとして導入するシステムはどれか。
正解:ワークフローシステム
要点:ワークフローシステムは申請・承認の流れを電子化する
ワークフローシステムは、申請・承認といった一連の手続の流れを電子化し、書類を回覧する代わりにシステム上で次の承認者へ自動的に回す仕組みである。紙の移動や押印待ちが不要になるため、決裁のスピードが上がり事務工数も減る。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問4(IPA)解説で登場
SNSを企業内に導入する目的として、最も適切なものはどれか。
正解:ネットワーク上のコミュニティの場を通じて、業務上有益な人脈を形成する。
要点:社内SNSの狙いは交流を通じた人脈と知識の共有
SNSは利用者同士がつながり、情報交換や交流を行う場を提供する仕組みである。企業内に導入する狙いは、部門や役職を越えた社員同士のつながりを作り、知識や人脈を業務に生かすことにある。日程調整はスケジューラ、遠隔会議はテレビ会議システム、承認手続の電子化はワークフローシステムが担うので、目的を取り違えないようにしたい。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問2(IPA)
グループウェアの機能を利用した事例のうち、ワークフロー管理機能を活用したものとして、最も適切なものはどれか。
正解:出張申請から交通費の精算までの承認手続の電子化
要点:ワークフロー管理は申請・承認手続の電子化
ワークフロー管理機能は、申請・承認・決裁といった定型的な業務手続の流れをあらかじめ定義し、電子的に回付・処理する仕組みである。紙の書類を回して押印していた手続をシステム化し、誰の段階で滞っているかも追跡できる。出張の申請から精算までの一連の承認手続を電子化する事例が、この機能の典型である。
出典・参考
公式シラバスの3 システム戦略 > 19. 業務プロセス > (1) 業務プロセスに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。