スコープマネジメントとは?すこーぷまねじめんと
スコープマネジメントとは、プロジェクトで実施する作業の範囲を定め、そこから外れた作業が紛れ込まないよう管理する活動。成果物と作業を、作業を細かく分けた一覧(WBS:Work Breakdown Structure、作業分解構成図)に分解して「やること」を文書で確定させ、後から出た要望は正式な変更手続きを通してから範囲に入れる。範囲が少しずつ膨らむこと(スコープクリープ)を防ぐのが要点。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
発注側と受注側が口頭のやり取りだけで進めると、「これくらいは入っていて当然」という互いの思い込みが積み上がり、納期の直前に作業量が倍になっていることが起きる。範囲を先に文書で固め、変更は手続きを踏んで合意する型にすれば、追加分の費用と期間をその都度決められる。ITパスポートでは、品質・費用・納期のどれを扱う活動かを区別させる形で問われる。
具体例
社内の勤怠システム刷新で、当初の範囲は打刻と月次集計まで。稼働2か月前に人事から有給の申請承認も入れたいと要望が出たら、その場で引き受けず変更要求として起票し、追加費用と納期への影響を示したうえで採否を決める。
試験での引っ掛け
扱う対象はあくまで作業の範囲であって、費用はコスト、期間はスケジュールという別の領域が受け持つ。また変更を一切認めない仕組みではなく、決められた手続きを通せば範囲は変えられるという方向の引っ掛けも出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問38(IPA)解説で登場
プロジェクトの目的を達成するために、プロジェクトに参加する要員の役割と責任と必要なスキルを決定し、参加時期も明確にした。この活動はプロジェクトマネジメントのどの…
正解:プロジェクト人的資源マネジメント
要点:要員の役割と参加時期の計画は人的資源マネジメント
プロジェクトに必要な要員の役割・責任・スキルを定め、いつ参加させるかを計画するのは、人という資源を扱う活動であり、プロジェクト人的資源マネジメントに含まれる。コミュニケーションマネジメントは情報の伝達、スコープマネジメントは成果物と作業範囲、タイムマネジメントは日程を扱う知識エリアである。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問48(IPA)
プロジェクトの目的を達成するために,プロジェクトで作成する必要のある成果物と,成果物を作成するために必要な作業を細分化した。この活動はプロジェクトマネジメントの…
正解:プロジェクトスコープマネジメント
要点:成果物と作業の細分化はスコープマネジメント
プロジェクトで作る成果物と、それを作るために必要な作業を洗い出して段階的に細分化する作業は、WBSの作成に代表されるスコープマネジメントの活動である。費用、日程、リスクを扱う知識エリアとは目的が異なる。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問47(IPA)
プロジェクトスコープマネジメントに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:プロジェクトが生み出す製品やサービスなどの成果物と、それらを完成するために必要な作業を定義し管理する。
要点:スコープ管理は成果物と必要作業の範囲を定義し管理する
プロジェクトスコープマネジメントは、プロジェクトが生み出す成果物の範囲と、それを完成させるために必要な作業の範囲を定義し、過不足なく遂行されるよう管理する領域である。WBSの作成や変更管理もここに含まれる。最長経路の管理はスケジュール、事象の管理はリスク、関係者の調整はステークホルダの各マネジメント領域が担う。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問43(IPA)
プロジェクトマネジメントの活動にはプロジェクトコストマネジメント、プロジェクトスコープマネジメント、プロジェクトタイムマネジメント、プロジェクト統合マネジメント…
正解:プロジェクト全体を、実行、監視、コントロールするための計画書
要点:統合マネジメントの成果物はプロジェクト全体の計画書
統合マネジメントは、スコープ・コスト・時間・品質など各領域の計画を一つにまとめ、相互の矛盾を調整しながらプロジェクト全体を動かす領域である。その中心となる成果物が、実行・監視・コントロールの進め方を定めた全体の計画書であり、変更が生じたときの統合的な変更管理もここで扱う。個別領域の成果物は、それぞれのマネジメント領域で作られる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。