ステークホルダとは?すてーくほるだ
ステークホルダとは、企業の活動によって影響を受けたり、企業に影響を与えたりする利害関係者すべての総称。株主だけでなく、従業員、顧客、取引先、金融機関、地域の住民、行政までが含まれる。会社は株主の利益だけを見ていればよいわけではなく、それぞれの立場が何を気にするかを踏まえて意思決定する必要がある、という考え方の土台になる語である。CSR(企業の社会的責任)やコーポレートガバナンス、情報開示の話題は、この語を前提にして出題される。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
会社は株主のものだから利益を最大にすればよい、という見方だけで経営すると、無理な原価削減で取引先が疲弊したり、長時間労働で従業員が辞めたり、地域とのもめごとで店が続けられなくなったりする。短期の利益を取ったつもりが、結局は事業を支える人や取引がいなくなって続かない。そこで「誰の利害に影響するのか」を株主の外側まで数え上げ、判断のときに見落とさないようにするための言葉が要るようになった。企業の社会的責任や情報開示の設問が、この語を前提に出されるのはそのためである。
具体例
良品計画が新しい店舗を出すとき、株主は投資に見合う利益が出るかを見る。従業員は勤務地や働き方が変わることを気にし、近隣の住民は騒音や交通量を気にする。取引先は納品量が増えるかを見る。同じ一つの計画でも、立場ごとに関心事が違う。
試験での引っ掛け
株主を指すストックホルダ(shareholder/stockholder)と紛らわしい。ステークホルダのほうが広い言葉で、株主はその一部にすぎない。設問で「株主を含むか」ではなく「株主だけを指すか」を問われたら誤り、と押さえる。社外の相手だけを指すと思い込むのもよくある誤りで、従業員も立派なステークホルダである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問18(IPA)解説で登場
企業会計を財務会計と管理会計に分類したとき、管理会計の特徴を表したものはどれか。
正解:部門、製品、地域別などの予算統制、利益管理、業績評価など、経営判断のための内部報告書を作成する。
要点:管理会計は経営判断のための社内向け・様式自由の会計
管理会計は、経営者が意思決定や業績評価を行うために社内向けに作成する会計で、部門別・製品別の採算や予算実績の差異などを扱う。法律で様式が定められておらず、必要に応じて自由に設計できる点が特徴である。これに対し財務会計は、外部の利害関係者への報告を目的とし、会計基準に従った財務諸表の作成が求められる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問25(IPA)
システム開発における要件定義プロセスを説明したものはどれか。
正解:新たに構築する業務、システムの仕様、及びシステム化の範囲と機能を明確にし、それらをシステム取得者側の利害関係者間で合意する。
要点:要件定義は必要な機能と範囲を決め関係者間で合意する工程
要件定義プロセスは、企画で定めた方針を受けて、新しい業務の姿やシステムに求める機能・性能、システム化の範囲を具体化し、それを利用部門や経営層など取得者側の利害関係者の間で合意する工程である。方針と実現計画の策定は企画プロセス、方式設計や構築は開発プロセス、要件どおりかの確認はテストにあたる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)解説で登場
コーポレートガバナンスを説明したものとして、適切なものはどれか。
正解:企業の目的に適合した経営が行われるように、経営を統治する仕組みのこと
要点:コーポレートガバナンス=経営を監視し健全性を保つ企業統治の仕組み
コーポレートガバナンス(企業統治)は、経営者が株主をはじめとする利害関係者の利益に沿って適切に経営しているかを監視・規律づける仕組みを指す。社外取締役の選任や監査体制の整備などが具体策で、経営の透明性と健全性の確保が目的である。
出典・参考
公式シラバスの1 企業と法務 > 1. 経営・組織論 > (1) 企業活動と経営資源に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。