MOT(技術経営)とは?えむおーてぃー
略語の意味
MOT(技術経営)=Management Of Technology
会社が持つ技術を、売れる製品や利益に結び付けるための経営の考え方
- Management
- 経営・管理
- Technology
- 技術
MOT(技術経営)とは、技術力を事業の競争力と収益に結び付けるための経営の考え方。どの技術に投資するか、生まれた技術をどの事業でどう製品にするかを、技術の中身と経営の判断を突き合わせて決めていく領域を指す。Management Of Technologyの略で、日本語では技術経営と呼ばれる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
優れた技術を持ちながら事業として稼げていない、という状態は珍しくない。技術者だけで判断すると採算や市場の読みが抜け、経営側だけで判断すると技術の見込みを誤るため、両者を橋渡しする役割が必要になった。研究から事業化までの間にある「魔の川」「死の谷」といった難所を越える議論も、この領域で扱われる。ITパスポートでは技術開発戦略の分野として出題される。
具体例
富士フイルムは写真フィルムで培った化学の技術を、化粧品や医薬品といった別の事業へ振り向けて収益の柱を作り替えた。どの技術をどの市場に向けるかというこの判断が、まさに技術経営が扱う範囲にあたる。技術者だけでも経営陣だけでも下せない判断になる。
試験での引っ掛け
技術そのものを高める研究開発の手法だと読ませる選択肢が出る。扱うのは投資判断と事業化のマネジメントであって、技術開発の中身ではない。経営全般を学ぶMBAとの対比も定番で、技術を軸に据える点が違いになる。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問27(IPA)
MOTの説明として、適切なものはどれか。
正解:技術に立脚する事業を行う企業が、技術開発に投資してイノベーションを促進し、事業を持続的に発展させていく経営の考え方のことである。
要点:MOTは技術への投資を事業の成長につなげる経営
MOT(Management of Technology、技術経営)は、技術を経営の中核に据える企業が、研究開発や技術への投資をイノベーションと事業価値に結び付け、持続的な成長を実現しようとする経営の考え方である。技術シーズを事業化まで導く視点が中心にある。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問12(IPA)
MOT(Management of Technology)の目的として,適切なものはどれか。
正解:技術革新を効果的に自社のビジネスに結び付けて企業の成長を図る。
要点:MOTは技術革新を事業の成長につなげる技術経営
MOT(技術経営)は、技術開発の成果を事業価値に結び付けて企業を成長させるための経営手法である。研究開発への投資判断や技術の事業化を経営の視点で扱う点に特徴がある。生産性向上の科学的手法(IE/OR)や品質活動、人材育成の手法とは目的が異なる。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)
技術開発戦略の立案,技術開発計画の策定などを行うマネジメント分野はどれか。
正解:MOT
要点:MOTは技術開発戦略・計画を担う技術経営の分野
技術を経営資源としてとらえ、研究開発への投資判断や技術開発戦略・計画の策定を通じて事業の成長につなげるマネジメント分野が問われている。技術の経営という語の組合せが答えとなる。他の選択肢は企業の合併・買収、経営学の学位、目標による管理(または経営陣による買収)を指す略語であり、技術開発のマネジメント分野ではない。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問14(IPA)
技術と経営の両面に精通し、組織横断的な事業推進能力を兼ね備えた人材を育成するプログラムが大学などの教育機関で開講されている。このような教育プログラムの背景にある…
正解:MOT
要点:MOTは技術を事業価値に変える経営の考え方
MOT(Management of Technology、技術経営)は、技術を持つ組織が、その技術の可能性を見極めて事業化・イノベーションにつなげ、経済的価値を最大化することを目指す経営の考え方である。技術と経営の両方を理解し、部門をまたいで事業を進められる人材の育成が課題とされ、大学などで専門の教育課程が設けられている。設問の説明はこの考え方を述べたものである。
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 13. 技術開発戦略の立案・技術開発計画 > (1) 技術開発戦略・技術開発計画に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。