技術ロードマップとは?ぎじゅつろーどまっぷ
技術ロードマップとは、横軸に時間をとり、市場・製品・要素技術などの段ごとに、いつどの技術を確立し、何を実現するのかという進展の道筋を1枚に描いた図。将来に求められる製品や機能から逆算して、技術開発をいつ始めるかを決めるのに使う。MOT(技術経営)で使う道具の一つ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
技術の研究開発は成果が出るまで何年もかかるのに、事業の計画は1年ごとに回る。このずれを放っておくと、必要なときに技術が間に合わない、完成した技術に使い道が無い、ということが起きるため、市場・製品・技術を同じ時間軸に並べて見えるようにした。
具体例
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、蓄電池などの分野で、目標とする性能といつ実現するかを年ごとに示した技術のロードマップを公表している。企業では、3年後に出す製品に要る技術から逆算し、今年は研究、来年は試作と時期を割り振る。
試験での引っ掛け
時間軸に沿って技術や機能の進展の道筋を描くのが技術ロードマップ。技術を要素に分けて木の形に整理するのは技術ツリー、自社の技術の位置づけを2つの軸の上に並べるのは技術ポートフォリオで、時間の流れを表さない。投資と利益の推移を示す図とも別物。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問24(IPA)解説で登場
技術開発戦略において作成されるロードマップを説明しているものはどれか。
正解:横軸に時間,縦軸に市場,商品,技術などを示し,研究開発への取組みによる要素技術や求められる機能などの進展の道筋を,時間軸上に表す。
要点:技術ロードマップは時間軸で技術進展の道筋を示す
技術ロードマップは、横軸に時間をとり、市場・製品・要素技術などの階層ごとに、いつどの技術を確立し何を実現するのかという道筋を時系列で描いた図である。将来の目標と現在の技術をつなぎ、開発の優先順位や時期を関係者で共有するために用いる。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問18(IPA)解説で登場
技術開発の推進において、進捗を評価したり、関連技術との整合性をチェックしたりする際に、例示したような図が用いられる。このような、研究開発への取組みによる要素技術…
正解:ロードマップ
要点:ロードマップは技術の進展の道筋を時間軸上に描いた図
技術ロードマップは、要素技術や求められる機能が今後どのように発展していくかを、横軸に時間を取って道筋として描いた図である。開発の進捗評価や関連技術との整合性の確認、投資判断の共有などに使われる。例示された図も現在から5年後までの技術の展開を時間軸上に示している。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問31(IPA)
記述a〜cのうち、技術戦略に基づいて、技術開発計画を進めるときなどに用いられる技術ロードマップの特徴として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 技術者…
正解:b
要点:技術ロードマップは時間軸で技術投資と人員配分を計画する
技術ロードマップは、いつまでにどの技術をどの水準まで開発するかを時間軸に沿って図示したものである。時間軸上に技術・製品・市場の関係を並べるため、どの時期にどれだけの資金と人員を投じるかという計画が立てやすくなる(bが適切)。中長期の開発方針を共有する道具であって、個人の短期業績を測るものではなく(a)、時間軸を無視した発想の道具でもない(c)。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)
技術ロードマップの説明として、適切なものはどれか。
正解:対象とする分野において、実現が期待されている技術を時間軸とともに示したもの
要点:技術ロードマップは技術の実現時期を時間軸で示した計画図
技術ロードマップは、ある分野で今後実現が期待される技術を、いつごろ実現するかという時間軸に沿って示した図表である。研究開発の方向性や投資判断、製品開発計画の立案に用いられ、将来像と現状の間を埋める道筋を共有することが目的となる。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問17(IPA)解説で登場
技術開発戦略において作成されるロードマップを説明しているものはどれか。
正解:横軸に時間、縦軸に市場、商品、技術などを示し、研究開発成果の商品化、事業化の方向性をそれらの要素間の関係で表す。
要点:技術ロードマップは時間軸で市場・商品・技術の道筋を示す
技術ロードマップは、横軸に時間、縦軸に市場・製品・技術といった階層をとり、いつどの技術を確立し、どの製品として事業化するかを線でつないで示した図です。要素間の関係と時間軸が同時に見えるため、研究開発の方向性と投資判断を関係者で共有しやすくなります。マトリックス上にプロットする各種ポートフォリオ分析とは、時間軸を持つ点で区別できます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。