ダーウィンの海とは?だーうぃんのうみ
ダーウィンの海とは、製品化・事業化までこぎつけた新製品が、市場で競合製品と争って生き残り、産業として根付くまでに越えなければならない壁。研究開発が成果を生むまでの3つの壁(魔の川・死の谷・ダーウィンの海)の最後にあたり、環境に合ったものが生き残るという自然選択の考え方(進化論)を唱えたダーウィンの名にちなむ。
最終更新:2026-10-10
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研究開発が実を結ばない理由を「技術が未熟だった」の一言で片づけると、どこで止まったのかが見えない。実際には、研究から製品開発へ進めない(魔の川)、製品開発から事業化に必要な資金や設備がそろわない(死の谷)、売り出しても競争に負ける(ダーウィンの海)と、止まる場所ごとに原因も対策も違う。壁に名前を付けて、いまどの段階で苦しんでいるかを切り分けるために使われる。
具体例
ソニーが1975年に売り出した家庭用ビデオのベータマックスは、製品としては完成し事業化も果たしたが、日本ビクターが翌年に出したVHS方式との規格争いに敗れ、市場の主流になれなかった。技術や資金ではなく、市場での競争で生き残れなかった点がダーウィンの海の典型にあたる。
試験での引っ掛け
3つの壁の順番と中身の入れ替えが定番。魔の川は研究から開発への壁、死の谷は開発から事業化への壁(主に資金の不足)、ダーウィンの海は事業化から産業化への壁(市場での競争)。問題文に「競合製品の登場」「新市場の立上げ」のような市場での争いが書かれていればダーウィンの海を選ぶ。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問3(IPA)
技術経営における新事業創出のプロセスを、研究、開発、事業化、産業化の四つに分類したとき、事業化から産業化を達成し、企業の業績に貢献するためには、新市場の立上げや…
正解:ダーウィンの海
要点:魔の川→死の谷→ダーウィンの海の順で障壁が立ちはだかる
技術経営では、研究から産業化に至る各段階の間に立ちはだかる障壁が比喩的な名前で呼ばれる。研究から開発への壁は「魔の川」、開発から事業化への壁は「死の谷」、そして事業化した製品が市場で競合と戦い生き残って産業化に至るまでの壁が「ダーウィンの海」である。設問は新市場の立上げや競合製品の登場という市場での競争を指しているため、ダーウィンの海が該当する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。