物理設計とは?ぶつりせっけい
物理設計は、データベース(データを整理して保存し、複数人で正しく使える仕組み)を作るときの設計の最後の段階で、実際に使うDBMS(データベース管理システム。データベースを動かすソフトウェア)に合わせて、データをどこにどう保存するか、検索を速くするための索引(インデックス)をどこに付けるかなどを決める工程。データベースの設計は、業務で扱うものとその関係を整理する概念設計、それを表(テーブル)の形に落とし込む論理設計、製品に合わせて保存方法を決める物理設計、の順に進む。ITパスポートでは、E-R図(データどうしの関係を線で結んだ図)がどの段階の道具かを問う中で、物理設計との違いが問われる。
最終更新:2026-10-10
ITパスポートを最短で暗記・合格する →背景
最初から特定の製品の機能や保存形式を前提に設計すると、業務の整理が製品の都合にゆがめられ、製品を替えるときに設計をやり直すことになる。そこで、業務の中身を整理する段階と、製品に合わせて速さや保存場所を決める段階を分け、製品に左右される判断はできるだけ最後に回すという順番が作られた。
具体例
ある会社が顧客名簿をExcelからデータベースへ移すとする。まず「顧客」と「注文」があり、一人の顧客が何回も注文するという関係をE-R図に描く(概念設計)。次に顧客表と注文表の列を決める(論理設計)。最後に、Microsoft SQL Serverで動かすことを前提に、よく検索される「電話番号」の列に索引を付けて探す時間を短くする、といった決定をするのが物理設計である。
試験での引っ掛け
E-R図は業務上の意味を整理するための図で、実装の方法や保存形式には左右されない。「E-R図で物理的な格納形式を決める」という選択肢は誤りで、格納形式を決めるのは物理設計の段階である。概念設計・論理設計・物理設計の順番を入れ替えた選択肢にも注意する。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。