本調査とは?ほんちょうさ
本調査とは、予備調査で把握した内容をもとに、実際に監査対象へ質問・資料閲覧・現地確認などの監査手続きを実施し、結論の裏付けとなる証拠(監査証拠)を集めて、調べた内容とともに監査調書(監査の作業と結果の記録)にまとめる調査段階。集めた証拠をもとに、仕組みが適切かどうかの判断を下すのは、次の評価・結論の段階である。アクセスログなど、処理の流れを後からたどれるように残した記録(監査証跡)は、その証拠を得るための材料の一つである。
最終更新:2026-10-10
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監査の結論が、監査人の印象や聞き取りだけに頼っていると、対象の部門は納得できず、第三者にも根拠を示せない。予備調査で全体の当たりをつけた段階では、確かめた事実もまだ足りない。そこで、実際に見て、読んで、確認した事実を証拠として集め、記録に残す段階を独立させた。
具体例
アクセスログを実際に確認し、権限のない担当者が重要データにアクセスできる状態になっていないかを検証する。
試験での引っ掛け
本調査は証拠を集めて記録する段階で、集めた証拠をもとに良し悪しを判断するのは次の評価・結論、報告書の作成はその後の報告の段階である。手順は予備調査→本調査→評価・結論→報告→フォローアップで、この並びを入れ替えた選択肢が引っ掛けとして使われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)解説で登場
システム監査では、監査部門だけではなく被監査部門にも相応の役割がある。被監査部門が実施するものはどれか。
正解:監査対象システムに関する運用ルールなどの説明
要点:被監査部門は説明と資料提示で監査に協力する立場
監査計画の作成や本調査の実施、報告書の作成は、独立した立場である監査人・監査部門の役割である。被監査部門は監査を受ける側として、対象システムの運用ルールや手続を説明し、必要な資料や証拠を提示して監査に協力する立場にある。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問38(IPA)
システム監査の手順に関して、次の記述中の[a]、[b]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 システム監査は、[a]に基づき[b]の手順によって実施しなければなら…
正解:a: 監査計画 b: 予備調査、本調査、評価・結論
要点:システム監査は監査計画に基づき予備調査→本調査→評価の順
システム監査は、監査人が策定した監査計画に基づいて実施し、予備調査で対象の概要と実態を把握し、本調査で証拠を収集して事実を確認し、その結果を評価して結論を導く流れをとる。結合テストなどの区分は開発工程のテストであり、監査の手順ではない。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)
a~dのうち,システム監査人が,合理的な評価・結論を得るために予備調査や本調査のときに利用する調査手段に関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか…
正解:b, c, d
要点:監査の調査手段はヒアリング・文書閲覧・CAAT
システム監査人が証拠を集める手段には、関係者へのヒアリング、規程や記録などの資料・文書の閲覧、そしてテストデータ法(用意したデータで処理結果を確かめる)や監査モジュール(システムに組み込む監査用プログラム)といったコンピュータ利用監査技法(CAAT)があります。したがってb・c・dが該当します。EAは業務とシステムの全体最適を図る設計の枠組みであって、監査の調査手段ではありません。
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問51(IPA)
システム監査において、各部署の外部媒体の管理状況について調査することにした。システム監査を、監査計画、予備調査、本調査、評価・結論のプロセスに分けて実施するとき…
正解:評価・結論
要点:監査意見をまとめるのは評価・結論のプロセス
システム監査は、計画を立て、対象の概要を把握する予備調査を行い、証拠を集める本調査を経て、最後に集めた結果を突き合わせて評価し、監査意見をまとめる流れで進む。監査意見を検討するのは、証拠が出そろった後の評価・結論のプロセスである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。