フォローアップとは?ふぉろーあっぷ
フォローアップとは、システム監査(会社の情報システムが正しく安全に運用されているかを、独立した立場の監査人が確かめること)の最後の段階で、監査報告書で指摘した問題が、その後実際に改善されたかを監査人が確かめること。システム監査は「監査計画→予備調査→本調査→評価・結論→監査報告→フォローアップ」の流れで進む。監査は指摘して終わりではなく、改善されるまで見届ける。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
監査人には、改善を無理やりさせる権限も、自分で手を動かして直す権限もない。自分で直してしまうと、自分の作業を自分で点検することになり、監査人にいちばん大切な独立性(監査される側と利害を持たず中立であること)が失われる。それでも指摘が放っておかれては監査の意味がないので、改善が進んでいるかを確かめて報告する仕組みが置かれている。
具体例
監査で「退職した社員のIDが社内システムに残ったままになっている」と指摘した。人事部と情報システム部門が改善計画書を作ってIDを削除し、監査人は数か月後に、削除の記録やIDの一覧を見て本当に直っているかを確かめる。遅れていれば、その理由を確認して経営者に報告する。
試験での引っ掛け
改善を実行するのは監査を受けた部門で、監査人ではない。「監査人が改善計画に基づいて個々の改善を実施する」という選択肢は誤り。監査人が行うのは、改善の状況を確認して評価すること。また、指摘を受けて改善の内容と期限をまとめた文書(改善計画書)を作るのも、監査を受けた部門の役割。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問36(IPA)解説で登場
システム監査の流れの中で、被監査側が実施するものはどれか。
正解:業務改善
要点:改善の実施は被監査部門、確認は監査人
システム監査では、監査人が計画を立て、監査を実施し、報告書にまとめて改善を勧告する。勧告を受けて実際に業務を改めるのは被監査部門の役割であり、監査人はその後、改善が行われたかをフォローアップとして確認する。監査人は独立性を保つため、自ら改善作業を行うことはしない。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)
システム監査の業務は、監査計画の立案、監査証拠の入手と評価、監査手続の実施、監査報告書の作成、フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち、適切な対策の実…
正解:フォローアップ
要点:フォローアップで改善提案の実施状況を確認・指導する
システム監査の一連の流れの最後にあるフォローアップは、報告書で示した改善提案が実際に実施されているかを確認し、必要に応じて助言や指導を行うプロセスである。指摘して終わりでは改善につながらないため、実施状況を追跡することに意味がある。ただし監査人は独立性を保つ立場なので、改善作業そのものを代行するわけではない。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)解説で登場
システム監査人の役割として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 監査手続の種類、実施時期、適用範囲などについて、監査計画を立案する。 b 監査の目的に…
正解:a, d
要点:監査人は計画・報告とフォローアップを担い、改善は指示しない
システム監査人は独立した立場から、監査計画の立案・監査の実施・報告・改善状況のフォローアップ(モニタリング)までを担います。一方、報告書は依頼者である経営者に提出するものであり社内に一般公開する性質のものではなく、改善の実施を業務命令として指示するのは被監査部門の管理者や経営者の役割です。よって監査計画の立案と改善実施状況のモニタリングの組合せが適切です。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。