監査証拠の入手と評価とは?かんさしょうこのにゅうしゅとひょうか
監査証拠の入手と評価とは、システム監査人が、指摘や結論の裏づけになる資料や記録を集め、それが結論を支えるに足りるかを確かめる工程。集める量が足りているか(十分性)と、その資料がどれだけ信用できるか(適切性)の二つで判断する。信用度の高さは「監査人自身が確かめたか」「作った側が後から書き換えられないか」でおおむね決まる。
最終更新:2026-10-10
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監査人は被監査部門の外にいるので、現場で何が起きているかを直接には知らない。それでも報告書には「この統制は機能していない」と書かなければならず、根拠が本人の印象では、指摘された側は納得せず、経営者も判断に使えない。そこで、意見の一つひとつに外から確かめられる裏づけを紐づけ、その裏づけの強さを見比べられるようにした。証拠の順位づけが問われるのは、監査の独立性が結局この一点で保たれているためである。
具体例
経費精算をSAP Concurのようなクラウドの精算サービスで行っている会社を監査するとき、経理担当者の「領収書は必ず確認しています」という説明よりも、システムが自動で残した承認日時の履歴と添付された領収書画像のほうが重い証拠になる。前者は話し手が都合よく言い換えられるが、後者は担当者が後から書き換えられないためである。
試験での引っ掛け
「証拠が得られない部分は推測で補う」という選択肢は必ず誤り(平成27年秋問39)。証拠が無ければ結論を出さないか、範囲から外す。もう一つ、証拠を集めるのは監査人、指摘を受けて改善計画書を作るのは被監査部門で、作り手が入れ替わって出題される(平成30年秋問42)。改善計画書は監査証拠ではない。監査人が自ら改善作業を代行するのも独立性の観点から誤りとされる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 31. システム監査 > (2) システム監査に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。