基地局とは?きちきょく
基地局とは、携帯電話やスマートフォンと電波でやり取りし、通信事業者の回線網へ橋渡しする無線設備。1つの基地局が電波を届けられる範囲をセルと呼び、利用者が移動して別の基地局の範囲へ入るときは、通話や通信を切らずに接続先を切り替える(ハンドオーバー)。屋外に建つ鉄塔やビルの屋上のアンテナがこれにあたる。
最終更新:2026-10-10
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電波が届く距離には限りがあり、1つの大きな送信設備で国土全体を覆おうとすると、同じ周波数を同時に使える利用者の数が頭打ちになる。そこで受け持つ範囲の狭い基地局を数多く置き、十分に離れた場所では同じ周波数を改めて使う方式が採られた。この仕組みによって、限られた周波数で膨大な数の端末を収容できる。ただし基地局を増やすほど設備の投資と維持の費用がかかるため、地域ごとの整備には差が出る。
具体例
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは全国に基地局を設置し、5Gの提供地域を広げている。IIJmioや日本通信のようなMVNO(仮想移動体通信事業者)は自前の基地局を持たず、これらの事業者の設備を借りて通信サービスを提供するため、電波が届く範囲は借りた相手と同じになる。
試験での引っ掛け
無線LANのアクセスポイントとの取り違えに注意する。基地局は通信事業者が設置して携帯電話網につなぐ設備、アクセスポイントは利用者側が置いて構内のネットワークにつなぐ機器である。またMVNOは基地局を持たず他社の設備を借りる事業者で、独自に電波を出しているわけではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問89(IPA)解説で登場
無線通信におけるLTEの説明として,適切なものはどれか。
正解:第3世代携帯電話よりも高速なデータ通信が可能な,携帯電話の無線通信規格
要点:LTEは3Gより高速な携帯電話向け無線通信規格
LTEは、第3世代携帯電話の後継として策定された、より高速なデータ通信を実現する携帯電話向けの無線通信規格である。第3世代から第4世代への橋渡しとして普及し、高速化と低遅延化を図っている。端末同士の直接通信、数メートル範囲の近距離ネットワーク、屋内用の小型基地局とは異なる概念である。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問99(IPA)解説で登場
複数の異なる周波数帯の電波を束ねることによって,無線通信の高速化や安定化を図る手法はどれか。
正解:キャリアアグリゲーション
要点:キャリアアグリゲーションは複数周波数帯を束ねて高速化
携帯電話の通信では、複数の周波数帯を同時に使って束ねることで、実質的な帯域を広げて通信速度を高め、電波状況の変化にも強くする手法が使われている。この束ねる技術が問われている。他は光ファイバを住宅まで引く接続形態、自前の設備を持たない移動通信事業者、通信中の基地局切替えを指す語である。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問71(IPA)解説で登場
移動体通信サービスのインフラを他社から借りて、自社ブランドのスマートフォンやSIMカードによる移動体通信サービスを提供する事業者を何と呼ぶか。
正解:MVNO
要点:MVNOは他社設備を借りて通信サービスを売る事業者
MVNO(仮想移動体通信事業者)は、自社では無線基地局などの通信設備を持たず、大手通信事業者の設備を借りて自社ブランドの通信サービスを提供する事業者である。設備投資が不要なため、いわゆる格安SIMのような低価格サービスを展開できる。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問62(IPA)解説で登場
アドホックネットワークの説明として,適切なものはどれか。
正解:アクセスポイントを経由せず,端末同士が相互に通信を行う無線ネットワーク
要点:アドホックネットワークは基地局なしで端末同士が直接通信
アドホックネットワークは、アクセスポイントなどの基地局を介さず、端末同士が直接電波でつながって構成する無線ネットワークです。固定の設備がなくてもその場で臨時に通信網を作れる点が特徴で、災害時やセンサ間通信などで利用されます。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問12(IPA)
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 60. ネットワーク応用 > (3) 通信サービスに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。