磁気テープとは?じきてーぷ
磁気テープとは、磁性体を塗った細長いテープを巻いたカートリッジに、データを先頭から順に記録する補助記憶媒体。読み書きは先頭から順にたどる順次アクセス(シーケンシャルアクセス)だけで、目的の位置へ直接飛ぶことはできない。そのぶん容量あたりの単価が安く、長期保存に向くので、バックアップやアーカイブ(長期保管用の退避)に使われる。現在の主流の規格は LTO(Linear Tape-Open)である。
最終更新:2026-10-10
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ハードディスクは目的のデータへすぐ届くが、すべての履歴を何年分も置いておくには高くつき、常に電源を入れて回しておく必要もある。一方、バックアップは「めったに読まないが、消えたら困る」データであり、速く読める必要は薄い。テープは書き終えたら棚にしまえ、電気も使わず、カートリッジごと別の拠点へ運べる。この性質が、大量のデータを安く・離れた場所に保管したい用途に合っている。
具体例
富士フイルムは LTO 規格のテープカートリッジを製造しており、LTO-9 では1巻に非圧縮で18TB を記録できる。基本情報技術者試験の科目Bでは、ファイルサーバを磁気テープでバックアップし、土曜日にフルバックアップ(すべてのデータを丸ごと写す)、火曜日と木曜日に増分バックアップ(直前のバックアップ以降に変わった分だけを写す)を取る運用が出題された。増分の1本は直前のバックアップからの変更分しか持たないので、この運用で金曜日に障害が起きたら、土台になる土曜日のフルを戻したうえで、火曜日の増分、木曜日の増分を順に重ねる必要があり、3本を順に戻すことになる。
試験での引っ掛け
磁気テープは直接アクセス(ランダムアクセス)ができない、という点が選択肢の正誤でよく問われる。目的のデータへ直接飛べるのはハードディスクや SSD の側である。容量の計算問題では、レコードをいくつかまとめたブロック(まとめる数をブロック化因数という)の間に、データを記録しない隙間(ブロック間隔)が入るため、テープの長さ全部にデータが入るわけではない。ブロック化因数を大きくすると隙間の数が減り、記録できる量が増える。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員200名の電子機器メーカーである。東京に本社があり、新潟に工場がある。 A社では、ファイルサーバを図1のように運用している。 〔図1 A社のファイル…
正解:a1: 火曜日の正午 / a2: 4.50 / a3: CISO
RPOが72時間なので、金曜日の正午に障害が起きた場合は少なくともその72時間前、つまり火曜日の正午時点のデータまでは復元できなければならない。木曜日の正午の障害では、土曜日のフルバックアップに加えて火曜日と木曜日の2回分の増分バックアップを適用するため、4時間+0.25時間×2=4.50時間かかる。またICT継続の計画書のような重要文書は、担当者や監査部門ではなく責任者であるCISOが承認する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。