RPOとは?あーるぴーおー
RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)は、障害から復旧するとき、データをどの時点の状態まで戻せればよいかを定めた目標値。「障害の何時間前の状態まで」の形で表し、その時点より後に書き込まれたデータは失われてもよいことになる。そのためRPOは、バックアップを取る間隔の上限を決める。RPOを24時間とするなら少なくとも1日1回はバックアップを取り、RPOをほぼ0にするなら別の機械へデータを同時に書き写し続ける(レプリケーション)必要がある。再開までの時間を示すRTO(目標復旧時間)と対で決める。
最終更新:2026-10-10
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バックアップを取っていても、間隔が長ければ最後のバックアップより後のデータは戻らない。どれだけのデータを失うことを事業として受け入れられるかを先に決めておかないと、バックアップを毎日取るのか毎時取るのかを判断できない。その判断の基準として、失ってよいデータの範囲を時点で表す指標が使われるようになった。
具体例
基本情報技術者試験の科目Bでも問われた例では、A社のファイルサーバのRPOが72時間とされている。障害が起きたとき最大で3日前の状態まで戻れればよいので、3日に1回以上バックアップを取れば目標を満たす。一方、銀行の預金残高のように1件の取りこぼしも許されないデータは、RPOをほぼ0にして、別の場所の機械へ同時に書き写す。
試験での引っ掛け
RPOもRTOも時間で表すが、測る向きが逆:RPOは障害より前(障害の何時間前の時点のデータまで戻すか)、RTOは障害より後(再開までにかかってよい時間)。「RPOを短くするには復旧作業を速くする」は誤りで、必要なのはバックアップの間隔を短くすること。復旧作業を速くして縮まるのはRTO。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員200名の電子機器メーカーである。東京に本社があり、新潟に工場がある。 A社では、ファイルサーバを図1のように運用している。 〔図1 A社のファイル…
正解:a1: 火曜日の正午 / a2: 4.50 / a3: CISO
要点:RPOは遡る時点、RTOは復旧時間。承認者はCISO
RPOが72時間なので、金曜日の正午に障害が起きた場合は少なくともその72時間前、つまり火曜日の正午時点のデータまでは復元できなければならない。木曜日の正午の障害では、土曜日のフルバックアップに加えて火曜日と木曜日の2回分の増分バックアップを適用するため、4時間+0.25時間×2=4.50時間かかる。またICT継続の計画書のような重要文書は、担当者や監査部門ではなく責任者であるCISOが承認する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。