RTOとは?あーるてぃーおー
RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)は、障害や災害で業務やシステムが止まってから、再開させるまでに許される時間の目標値。事業継続計画(BCP:災害時でも仕事を続けるための計画)の中で、業務ごとに決める。RTOを短くするほど、予備の機械を常に動かしておくホットスタンバイのような費用のかかる構成が必要になる。どの時点のデータまで戻すかを示すRPO(目標復旧時点)、業務をどの水準まで戻すかを示すRLO(目標復旧レベル)と組で出題される。
最終更新:2026-10-10
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障害対策を「できるだけ早く直す」とだけ決めると、どこまで費用をかけて備えればよいかが決まらない。業務ごとに「何時間止まると事業がもたないか」を数字で決めておけば、それに見合う予備の構成や復旧の手順を選べる。この考えから、事業継続の目標を時間で表す指標として使われるようになった。
具体例
基本情報技術者試験の科目Bでも問われた例では、A社のファイルサーバに「RTOは120時間」と定められている。障害が起きてから5日以内に、ファイルサーバを使える状態に戻すという目標になる。一方、ネット通販の注文を受けるシステムのように数時間止まるだけで売上が大きく失われる業務には、もっと短いRTOを決め、予備の機械を常に動かしておく。
試験での引っ掛け
RTOとRPOの取り違えが定番:RTOは障害の後、再開までにかかってよい時間(障害より後ろを見る)、RPOは障害の前のどの時点のデータまで戻すか(障害より前を見る)。また、MTTR(平均修復時間)は実際に修理にかかった時間の平均で、RTOのような目標値ではない。過去問ではMTBF・MTTRを選択肢に混ぜて区別させる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)
事業継続計画で用いられる用語であり、インシデントの発生後、次のいずれかの事項までに要する時間を表すものはどれか。 (1) 製品又はサービスが再開される。 (2)…
正解:RTO
要点:RTOは再開までの時間目標、RPOは戻すデータの時点目標
RTOは目標復旧時間で、障害発生から業務やサービスを再開させるまでに許容できる時間の目標を表す。これに対しRPOは目標復旧時点で、どの時点のデータまで戻すことを許すかという「時間軸上の位置」を示す指標である。MTBFとMTTRは信頼性・保守性の指標で、事業継続計画の目標値ではない。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員200名の電子機器メーカーである。東京に本社があり、新潟に工場がある。 A社では、ファイルサーバを図1のように運用している。 〔図1 A社のファイル…
正解:a1: 火曜日の正午 / a2: 4.50 / a3: CISO
要点:RPOは遡る時点、RTOは復旧時間。承認者はCISO
RPOが72時間なので、金曜日の正午に障害が起きた場合は少なくともその72時間前、つまり火曜日の正午時点のデータまでは復元できなければならない。木曜日の正午の障害では、土曜日のフルバックアップに加えて火曜日と木曜日の2回分の増分バックアップを適用するため、4時間+0.25時間×2=4.50時間かかる。またICT継続の計画書のような重要文書は、担当者や監査部門ではなく責任者であるCISOが承認する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。