事業継続計画(BCP)とは?じぎょうけいぞくけいかく
事業継続計画(BCP)とは、地震や大規模なシステム障害など不測の事態が起きても、重要な事業を止めない、あるいは許容できる時間内に再開するために、あらかじめ手順と体制を定めておく計画。守るべき業務を絞り込み、いつまでに戻すか(RTO)、どの水準まで戻すか(RLO)、どの時点のデータまで戻すか(RPO)を目標として決めておく。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
災害を完全に防ぐことはできず、すべての業務を同時に復旧させられるだけの資源も無い。何を先に戻すかを混乱の最中に決めようとすれば判断が遅れ、供給が止まって取引先まで巻き込むことになる。だから平時のうちに、業務ごとに止まったときの影響を測る事業影響度分析を行い、優先順位と目標時間を決めておく。JIS Q 22301 は、この考え方を規格の形にまとめたものである。
具体例
内閣府の「事業継続ガイドライン」は、重要業務の絞り込みと目標復旧時間の設定を中核に据えている。これに沿えば、通信販売の受注業務については、本社が使えない場合に別拠点の担当者が同じ受注システムへ接続し、48時間以内に受付を再開するという手順と目標を、あらかじめ文書にしておくことになる。
試験での引っ掛け
BCPとBCMの区別が定番。文書としての計画がBCP、それを作り、訓練し、見直し続ける管理活動がBCMである。目標も「元通りに全面復旧させること」ではなく、重要業務を許容中断時間内に目標復旧レベルまで戻すことに置かれる。またIT資源の復旧を扱う災害復旧計画(DRP)とは、対象とする範囲が違う点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問60(IPA)
事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
正解:従業員の緊急連絡先リストを作成し,最新版に更新している。
要点:BCPは連絡体制の整備と優先順位付け、分散保管が基本
BCPは災害などで通常の体制が失われた状況を前提とするため、関係者へ確実に連絡が取れることが出発点になる。緊急連絡先リストを整備し、異動や退職を反映して最新に保っている状態は適切である。重要書類の一極集中や、優先順位を付けない一律の計画、平時の非公開は、いずれも有事に機能しない原因となる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問74(IPA)
BCP(事業継続計画)の策定、運用に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:自然災害に加え、情報システムの機器故障やマルウェア感染も検討範囲に含める。
要点:BCPは影響度で優先順位を決め、災害以外の事象も含める
BCPは、災害だけでなく機器故障やマルウェア感染、供給網の途絶など、事業の継続を脅かすあらゆる事象を検討範囲とする。復旧の優先順位は技術的な容易さではなく、事業に与える影響の大きさで決める。また計画は全従業員に周知して訓練する必要があり、取引先や委託先との連携も想定しておくべきである。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > (19) サービス継続管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。