プライベートIPアドレスとは?ぷらいべーとあいぴーあどれす
プライベートIPアドレスとは、インターネット上で一意性を保証されず、組織内で自由に使える予約されたアドレス空間。IPv4では10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16の3ブロックが該当する(「/8」は、先頭から何ビットがネットワークを表す部分かを示す書き方)。外部と通信する際はアドレス変換(社内の住所を外向けの住所に付け替える仕組み)が必要になる点が試験で問われる。
最終更新:2026-10-10
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社内の機器すべてに、外向けの一意なアドレスを申請して割り当てるのは手間がかかり、数も足りなくなる。そこで、組織の内側だけで自由に使える範囲が予約された。代わりに、同じ範囲を別の組織や拠点も使っているため、つないだときの重複と、外に出るときの変換を、設計の前提に置く必要がある。
具体例
拠点が多い企業では、10.0.0.0/8の2番目の数字を拠点ごと、3番目の数字を用途ごとに割り当てると、拠点単位でアドレスをまとめて扱えて経路の管理がしやすい。逆に各拠点が独立に192.168.1.0/24を使っていると、拠点どうしをVPNでつないだ瞬間に同じアドレスが重複し、アドレス変換を二重にかけて回避する羽目になる。
試験での引っ掛け
プライベートアドレスだから外部から攻撃されない、というのは誤り。変換装置の設定ミスや、内部に踏み込まれた後の横展開(侵入した1台から社内の別の機器へ広がること)では普通に到達される。アドレスの種別は経路制御(ルーティング:データをどの道筋で届けるかを決める仕組み)上の話であり、防御はファイアウォールとセグメント分割(ネットワークを小さな区画に分けること)で行う。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
プライベートIPアドレスをもつ複数の端末が,一つのグローバルIPアドレスを使ってインターネット接続を利用する仕組みを実現するものはどれか。
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号も変換し1つのグローバルIPを共用する
NAPTは、IPアドレスの変換に加えてポート番号も同時に書き換えることで、内部の複数端末を1つのグローバルIPアドレスに対応付ける。戻りの通信はポート番号の対応表をたどって元の端末へ振り分けられる。IPマスカレードとも呼ばれ、家庭用ルータの標準機能になっている。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
IPv4において、インターネット接続用ルータのNAT機能の説明として、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。
要点:NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する
NATは、社内で使うプライベートIPアドレスと、インターネット上で通用するグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。限られたグローバルアドレスを多くの端末で共用でき、外部から内部アドレスが直接見えなくなる副次的効果もある。ポート番号も併せて変換して1つのグローバルアドレスを多数の端末で共用する方式はNAPT(IPマスカレード)と呼ばれる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)解説で登場
LANに接続されている複数のPCをインターネットに接続するシステムがあり、装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り当てられている。こ…
正解:NAPT(IPマスカレード)
要点:1個のグローバルIPを多数端末で共有するのはNAPT
グローバルIPアドレス1個を複数端末で共有するには、プライベートIPアドレスとポート番号の組を対応付けて変換する仕組みが必要になる。これがNAPT(IPマスカレード)で、送信元IPアドレスをグローバルアドレスに書き換え、同時にポート番号を通信ごとに変えて識別する。IPアドレスを1対1で変換する単純なNATでは、1個のアドレスを同時に複数端末で使えない。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (6) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。