VPNとは?ぶいぴーえぬ
VPNとは、公衆網であるインターネット上に暗号化されたトンネルを作り、専用線のように安全に通信する技術です。拠点間を結ぶサイト間VPNと、在宅端末が社内へつなぐリモートアクセスVPNがあります。低コストで安全な広域接続を実現する手段として基本情報技術者試験に頻出です。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
インターネットの経路上には利用者が管理できない中継機器が並び、平文のまま送ると途中で内容を読み取られうる。経路そのものは選べないので、送信側で暗号化して包み、受信側で戻すことで、共有回線の上でも第三者から中身が見えない通り道を作る。これが論理的な専用線としてのVPNである。
具体例
自宅PCからVPNクライアントで社内ゲートウェイ(社内ネットワークの入口の機器)に接続すると、通信が暗号化されたうえ社内アドレスが割り当てられ、ファイルサーバへ社内同様にアクセスできます。実装には、IP(Internet Protocol)の通信そのものを暗号化するIPsec(IP Security)を使うIPsec-VPNや、TLSを使うSSL-VPNが用いられます。
試験での引っ掛け
「専用線と同じく物理的に他人と分離される」わけではなく、共有回線上を暗号化で論理的に分離しているだけです。またVPNは経路を守るだけで、接続元端末のマルウェア感染は防げません。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問43(IPA)解説で登場
OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、"認証ヘッダ(AH)"と"暗号ペイロード(ESP)"の二つのプロトコルを含むものはどれか。
正解:IPsec
要点:IPsecはネットワーク層でAHとESPにより通信を保護する
IPsecはIP層すなわちネットワーク層で通信を保護するプロトコル群である。完全性と送信元の認証を担うAHと、暗号化に加え認証も行えるESPの二つを含み、鍵交換にはIKEを用いる。上位のアプリケーションを変更せずに保護できるため、VPNの構築に広く使われる。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問18(IPA)
A社はIT開発を行っている従業員1,000名の企業である。総務部50名、営業部50名で、ほかは開発部に所属している。開発部員の9割は客先に常駐している。現在、A…
正解:(一), (五)
要点:BYODのVPN許可は接続増と私物端末経由の拡散が主リスク
個人所有PCからのVPN接続を許可すると、これまで接続していなかった客先常駐開発部員の分だけ接続数が増え、回線やVPNサーバの負荷が上がって可用性が損なわれるおそれがあります(一)。また会社が管理していない私物PCが社内ネットワークにつながるため、マルウェアに感染した端末経由で社内へ拡散するリスクが新たに生じます(五)。A社PCの紛失は貸与していない部員には当てはまらず、総務部員の個人所有PC接続は今回の許可対象外です。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. ネットワーク応用 > (2) イントラネットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。