BYODとは?びーわいおーでぃー
BYODとは、従業員が自分で買ったスマートフォンやパソコンを、会社の業務にも使う運用のこと。Bring Your Own Device の略。会社が端末を配らずに済むので費用を抑えられ、使い慣れた端末が使える一方、私物ゆえに会社が中身を管理しきれず、紛失時や退職時の情報の扱いが課題になる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
会社支給の携帯電話より個人のスマートフォンのほうが高機能で使いやすい状況が生まれ、社員が私物で業務メールを見る動きが現場で先に広がった。頭ごなしに禁止しても隠れて使われるだけで統制が効かないため、ルールと技術で管理下に置いたうえで正式に認める方針が採られるようになった。基本情報技術者試験では、この利点と課題を組にして選ばせる出題が定番になっている。
具体例
サイボウズやfreeeのような業務用クラウドサービスは、私物のスマートフォンのブラウザやアプリからそのまま利用できる。会社は端末を配る費用を省ける代わりに、業務データを端末内に残さない設定や、紛失時に業務領域だけを遠隔で消せる仕組みを先に用意しておく。
試験での引っ掛け
「私物を業務で使う」のがBYODであって、「会社支給の端末を私用で使う」ことではない。向きを逆にした選択肢が出る。またMDM(モバイル端末管理)はBYODと並ぶ選択肢ではなく、BYODを安全に成り立たせるために端末を統制する側の仕組みなので、対立させて覚えない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
BYOD(Bring Your Own Device)の説明はどれか。
正解:従業員が個人で所有する情報機器を業務のために使用すること
要点:BYODは個人所有の機器を業務に使うこと
BYODは、従業員が個人で所有するスマートフォンやPCなどの機器を、業務のために使用することを指します。機器調達費の削減や使い慣れた端末による生産性向上が期待できる一方、私物端末に業務データが残るため、紛失時の情報漏えいや私用と業務の切り分けといった管理上の課題が伴います。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問42(IPA)
BYODの説明,及びその情報セキュリティリスクに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:従業員が私的に保有する情報端末を業務に利用することであり,セキュリティ設定の不備に起因するウイルス感染などの情報セキュリティリスクが増大する。
要点:BYODは私物端末の業務利用で管理不足がリスクになる
BYODは、従業員が私物の情報端末を業務に用いることを指す。会社の管理が届きにくいため、OSやウイルス対策の更新漏れなど設定不備に起因する感染や、私物端末に業務データが残ることによる漏えいが問題になる。会社貸与端末の話ではない点を押さえたい。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問18(IPA)
A社はIT開発を行っている従業員1,000名の企業である。総務部50名、営業部50名で、ほかは開発部に所属している。開発部員の9割は客先に常駐している。現在、A…
正解:(一), (五)
要点:BYODのVPN許可は接続増と私物端末経由の拡散が主リスク
個人所有PCからのVPN接続を許可すると、これまで接続していなかった客先常駐開発部員の分だけ接続数が増え、回線やVPNサーバの負荷が上がって可用性が損なわれるおそれがあります(一)。また会社が管理していない私物PCが社内ネットワークにつながるため、マルウェアに感染した端末経由で社内へ拡散するリスクが新たに生じます(五)。A社PCの紛失は貸与していない部員には当てはまらず、総務部員の個人所有PC接続は今回の許可対象外です。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員450名の商社であり、昨年から働き方改革の一環として、在宅でのテレワークを推進している。A社のシステム環境を図1に示す。 〔図1: A社のシステム環…
正解:A社利用クラウドサービスにA社外から接続する際の認証に2要素認証を導入する。
要点:接続元制限が外れる分は認証強化(2要素)で補う
これまでA社利用クラウドサービスへのログインは社内ネットワーク経由に限定されており、接続元の制限が事実上の防御になっていた。直接接続を許すとこの制限が外れ、利用者IDとパスワードだけが頼りになるため、漏えいや推測による不正アクセスのリスクが高まる。そこで社外から接続する際の認証を2要素認証にして、パスワードだけでは侵入できないようにすることがリスク低減策となる。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 4. システム活用促進・評価 > (1) システム活用促進・評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。