NATとは?なっと
NAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)は、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを1対1で相互に変換する技術。ポート番号(通信の受け口を示す番号)まで変換して、1つのグローバルIPアドレスを複数の内部機器で共用できるようにするのはNAPT(IPマスカレード)で、試験では両者が区別して問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
プライベートIPアドレスは、どの組織でも同じ範囲を自由に使えるため、インターネット上では宛先として通用しない。そのまま外へ送っても返事が戻ってこない。そこで、ルータが出入りの際に送信元や宛先のアドレスを書き換え、内側のアドレスと外側のアドレスを対応づける仕組みが要る。1つのアドレスを複数台で共用する使い方もこの延長にある。
具体例
社内に置いたWebサーバ(プライベートIPアドレス192.168.1.10)を外部に公開するとき、ルータのNAT機能でグローバルIPアドレス1つと1対1に対応づけ、外部からの通信をそのサーバへ届ける。一方、家庭内の複数のパソコンやスマホが1つのグローバルIPアドレスで同時にインターネットを使えるのは、ポート番号まで変換するNAPTの働きによる。
試験での引っ掛け
アドレスを「変換」する技術で、割り当てるDHCP(IPアドレスを自動で配る仕組み)・名前を引くDNS(ドメイン名をIPアドレスに変える仕組み)とは別物。1対1で変換するNATと、ポート番号も使って1つのアドレスを複数台で共用するNAPTの取り違えも狙われる。プライベートIPアドレスは組織内でのみ通用し、そのままではインターネットに出られないという前提とセットで問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
IPv4において、インターネット接続用ルータのNAT機能の説明として、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。
要点:NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する
NATは、社内で使うプライベートIPアドレスと、インターネット上で通用するグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。限られたグローバルアドレスを多くの端末で共用でき、外部から内部アドレスが直接見えなくなる副次的効果もある。ポート番号も併せて変換して1つのグローバルアドレスを多数の端末で共用する方式はNAPT(IPマスカレード)と呼ばれる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)解説で登場
LANに接続されている複数のPCを,FTTHを使ってインターネットに接続するシステムがあり,装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り…
正解:NAPT(IPマスカレード)
要点:NAPTはポート番号も変換して1つのグローバルIPを共有する
1個のグローバルIPアドレスを複数の端末で共有するには、IPアドレスに加えてポート番号も一緒に変換する必要があります。NAPT(IPマスカレード)は内側の各通信に異なるポート番号を割り当て、戻ってきたパケットをポート番号で元の端末へ振り分けます。アドレスだけを1対1で変換するNATでは、同時に使える端末が1台に限られます。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)解説で登場
LANに接続されている複数のPCをインターネットに接続するシステムがあり、装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り当てられている。こ…
正解:NAPT(IPマスカレード)
要点:1個のグローバルIPを多数端末で共有するのはNAPT
グローバルIPアドレス1個を複数端末で共有するには、プライベートIPアドレスとポート番号の組を対応付けて変換する仕組みが必要になる。これがNAPT(IPマスカレード)で、送信元IPアドレスをグローバルアドレスに書き換え、同時にポート番号を通信ごとに変えて識別する。IPアドレスを1対1で変換する単純なNATでは、1個のアドレスを同時に複数端末で使えない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。