ネットワークアドレスとは?ねっとわーくあどれす
ネットワークアドレスとは、IPアドレスのうち、ネットワーク部(どのネットワークかを表す部分)だけを残し、ホスト部(その中のどの機器かを表す部分)を2進数ですべて0にしたアドレスで、ネットワークそのものを表す。IPアドレスとサブネットマスク(ネットワーク部の長さを示す値)をビットごとにAND(両方1のときだけ1)すると求められる。ホスト部をすべて1にしたブロードキャストアドレス(ネットワーク内の全機器あて)とともに、個々の機器には割り当てられない。そのため、ホスト部がnビットなら機器に割り当てられる数は2のn乗から2を引いた数になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
IPアドレスだけを見ても、どこまでが同じネットワークかは分からない。ルータ(ネットワークどうしをつなぐ機器)が宛先へ届ける道順を決めるには、個々の機器ではなくネットワーク単位で宛先をまとめて扱う必要がある。そのために、ネットワーク全体を指す番号としてホスト部を0にしたアドレスが決められた。
具体例
fe-2017a-am-35 では、IPアドレス10.170.70.19、サブネットマスク255.255.255.240のPCのネットワークアドレスを求める。最後の数を2進数にすると19=00010011、240=11110000で、ANDを取ると00010000=16。答えは10.170.70.16になる。この場合ホスト部は4ビットなので、16〜31の16個のうち、16(ネットワークアドレス)と31(ブロードキャストアドレス)を除く14個が機器に使える。家庭のWi-Fiルータでよく使われる192.168.1.0/24(先頭24ビットがネットワーク部)なら、ネットワークアドレスは192.168.1.0になる。
試験での引っ掛け
ネットワークアドレス(ホスト部が全部0)とブロードキャストアドレス(ホスト部が全部1)の取り違えと、「どちらもPCに割り当ててよい」とする誤りが狙われる(fe-2018h-am-32)。/22 のように区切りが8ビットの境目にないときは、第3オクテット(3番目の数)も2進数に直して下位ビットを0にする必要がある(fe-2016h-am-34 では57が56になる)。NAT(ネットワークアドレス変換)の「ネットワークアドレス」とは使い方が違う。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問34(IPA)解説で登場
IPアドレス192.168.57.123/22が属するネットワークのブロードキャストアドレスはどれか。
正解:192.168.59.255
要点:/22はブロック幅4で56〜59が同一ネットワークになる
プレフィックス長22は、第3オクテットの上位6ビットまでがネットワーク部であることを意味する。57を2進数にすると00111001で、下位2ビットを0にしたネットワークアドレスの第3オクテットは56となる。ホスト部を全て1にすると第3オクテットは59、第4オクテットは255となり、ブロードキャストアドレスは192.168.59.255である。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35(IPA)
次のIPアドレスとサブネットマスクをもつPCがある。このPCのネットワークアドレスとして、適切なものはどれか。 IPアドレス:10.170.70.19 サブネッ…
正解:10.170.70.16
要点:ネットワークアドレスはIPとサブネットマスクのビット論理積
サブネットマスク255.255.255.240は上位28ビットがネットワーク部で、第4オクテットの上位4ビットまでが該当する。第4オクテットの19は2進数で00010011なので、下位4ビットを0にすると00010000=16になる。したがってネットワークアドレスは第4オクテットが16の値となる(このサブネットは16〜31、ブロードキャストは31)。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
次のネットワークアドレスとサブネットマスクをもつネットワークがある。このネットワークをあるPCが利用する場合、そのPCに割り振ってはいけないIPアドレスはどれか…
正解:200.170.70.31
要点:各サブネットの先頭と末尾はネットワーク/ブロードキャスト用
サブネットマスク255.255.255.240はホスト部が4ビットで、200.170.70.16のネットワークでは16がネットワークアドレス、31がブロードキャストアドレスとなる。この2つは機器に割り当てられないので、200.170.70.31は使用できない。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)解説で登場
192.168.0.0/23(サブネットマスク255.255.254.0)のIPv4ネットワークにおいて、ホストとして使用できるアドレスの個数の上限はどれか。
正解:510
要点:ホスト数=2^(32−プレフィックス長)−2
プレフィックス長が23なので、ホスト部に使えるのは32−23=9ビットである。9ビットで表せる組合せは2の9乗=512通りだが、すべて0のネットワークアドレスとすべて1のブロードキャストアドレスは端末に割り当てられない。したがって使えるホストアドレスは512−2=510個となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。