サブネットマスクとは?さぶねっとますく
サブネットマスクとは、IPアドレス(IPv4の32ビット)のうち、どこまでがネットワーク部(どのネットワークか)で、どこからがホスト部(その中のどの機器か)かを示す32ビットの値。ネットワーク部を1、ホスト部を0で表し、255.255.255.240 のように10進数で書く。IPアドレスとサブネットマスクの論理積(AND:両方1のときだけ1)を取ると、そのネットワークのアドレス(ネットワークアドレス)が求まる。1の個数を「/28」のように書くのがCIDR表記で、ホスト(機器)に割り当てられる数は「2の(ホスト部のビット数)乗 −2」。2を引くのは、ホスト部が全部0のアドレスはそのネットワーク自体を指すネットワークアドレス、全部1のアドレスはそのネットワーク内の全機器へ一斉に送るためのブロードキャストアドレスとして使われ、どちらも機器には割り当てられないため。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
昔のIPアドレスはクラスA・B・Cの3種類の大きさでしか区切れず、200台しか使わない組織にも6万台分のクラスBを渡すような無駄が出ていた。ネットワーク部の長さを自由に決めて、1つのネットワークを小さく分けられるようにするために、境目を示す値が使われるようになった。
具体例
研究室のPCが IPアドレス 192.168.10.37、サブネットマスク 255.255.255.240(/28)だとする。最後の8ビットだけ見ると、37=00100101、240=11110000 で、ANDを取ると 00100000=32。よってネットワークアドレスは 192.168.10.32。このネットワークには .32〜.47 の16個があり、.32(ネットワークアドレス)と .47(ブロードキャストアドレス)を除いた .33〜.46 の14台に割り当てられる。
試験での引っ掛け
割り当てられる台数を「2の4乗=16台」と答えるのは誤りで、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2個を引いて14台。また、同じサブネットかどうかはIPアドレスの見た目の近さではなく、サブネットマスクとのANDの結果が一致するかで判定する(fe-2016a-am-33)。「サブネットマスクはIPアドレスとの論理和(OR)で使う」も誤りで、論理積(AND)。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)解説で登場
TCP/IPネットワークにおいて,IPアドレスを動的に割り当てるプロトコルはどれか。
正解:DHCP
要点:DHCPはIPアドレス等の設定情報を動的に貸し出す
起動した端末に対してIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定情報を自動的に貸し出すプロトコルがDHCPである。管理者が端末ごとに手作業で設定する必要がなくなり、限られたアドレスを使い回せる利点がある。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
2台のPCにIPv4アドレスを割り振りたい。サブネットマスクが255.255.255.240のとき,両PCのIPv4アドレスが同一サブネットに所属する組合せはど…
正解:192.168.1.17と192.168.1.29
要点:マスク240はホスト部4ビット。16ごとの区切りで判定する
サブネットマスク255.255.255.240は下位4ビットがホスト部なので、16個ずつの区切りになる。第4オクテットで見ると0〜15、16〜31、32〜47、48〜63という範囲に分かれ、同じ範囲に入る2つのアドレスだけが同一サブネットとなる。17と29はどちらも16〜31の範囲に収まる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35(IPA)
次のIPアドレスとサブネットマスクをもつPCがある。このPCのネットワークアドレスとして、適切なものはどれか。 IPアドレス:10.170.70.19 サブネッ…
正解:10.170.70.16
要点:ネットワークアドレスはIPとサブネットマスクのビット論理積
サブネットマスク255.255.255.240は上位28ビットがネットワーク部で、第4オクテットの上位4ビットまでが該当する。第4オクテットの19は2進数で00010011なので、下位4ビットを0にすると00010000=16になる。したがってネットワークアドレスは第4オクテットが16の値となる(このサブネットは16〜31、ブロードキャストは31)。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
次のネットワークアドレスとサブネットマスクをもつネットワークがある。このネットワークをあるPCが利用する場合、そのPCに割り振ってはいけないIPアドレスはどれか…
正解:200.170.70.31
要点:各サブネットの先頭と末尾はネットワーク/ブロードキャスト用
サブネットマスク255.255.255.240はホスト部が4ビットで、200.170.70.16のネットワークでは16がネットワークアドレス、31がブロードキャストアドレスとなる。この2つは機器に割り当てられないので、200.170.70.31は使用できない。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
192.168.0.0/23(サブネットマスク255.255.254.0)のIPv4ネットワークにおいて、ホストとして使用できるアドレスの個数の上限はどれか。
正解:510
要点:ホスト数=2^(32−プレフィックス長)−2
プレフィックス長が23なので、ホスト部に使えるのは32−23=9ビットである。9ビットで表せる組合せは2の9乗=512通りだが、すべて0のネットワークアドレスとすべて1のブロードキャストアドレスは端末に割り当てられない。したがって使えるホストアドレスは512−2=510個となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。