シーケンス図とは?しーけんすず
シーケンス図とは、複数のオブジェクト(データと処理をひとまとめにした部品)がやり取りするメッセージ(処理の呼出しや応答)を、時間の流れに沿って並べたUMLの振る舞い図。上から下へ時間が進み、各オブジェクトから下へ伸びる縦線を生存線、その上に重ねる細長い箱を実行仕様と呼び、そのオブジェクトが処理を行っている期間を表す。
最終更新:2026-10-09
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クラス図のような静的な図は、どんな部品があって何を持つかは示せても、実行時にどの順で呼び合うかまでは表せない。ところが設計の議論も不具合の追跡も、たいていは「どの順で呼ぶか」「どこで待つか」に集まる。そこで時間軸を縦にとってやり取りを並べる図が用意された。基本情報技術者試験では、図から処理の流れを読み取らせる形で出題される。
具体例
ネット通販の注文なら、「注文画面」→「注文コントローラ」→「在庫サービス」→「データベース」の順に実線の矢印でメッセージを描き、戻り値は破線の矢印で返す。在庫が足りない場合の分かれ道は、別のシナリオとして描き直すか、条件付きの部分を枠で囲って表す。
試験での引っ掛け
同じ相互作用を扱うコミュニケーション図は、時間順ではなくオブジェクト同士のつながりを主に見せる図で、目的が異なる。またシーケンス図は特定のシナリオを1本描くもので、すべての分岐を網羅した仕様書ではない。実線が呼び出し、破線が戻りという矢印の向きの区別も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)解説で登場
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)
UML 2.0において、オブジェクト間の相互作用を時系列に表す図はどれか。
正解:シーケンス図
要点:シーケンス図はオブジェクト間のメッセージを時間順に表す
シーケンス図は、複数のオブジェクトを横に並べ、下方向に時間軸を取って、やり取りされるメッセージを順序どおりに矢印で描く図である。処理の時間的な流れとオブジェクト間の相互作用を同時に表現できる。同じ相互作用を構造中心に描くコミュニケーション図と対になる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)
UML 2.0のシーケンス図とコミュニケーション図のどちらにも表現されるものはどれか。
正解:オブジェクト間で送受信されるメッセージ
要点:シーケンス図とコミュニケーション図はどちらもメッセージを表す
シーケンス図は時間軸を縦に取って相互作用を描き、コミュニケーション図はオブジェクトのつながりを中心に描く。着目点は違うが、どちらもオブジェクト間でやり取りされるメッセージを表す図であり、相互に変換できる関係にある。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)解説で登場
UMLにおける振る舞い図の説明のうち、アクティビティ図のものはどれか。
正解:ある振る舞いから次の振る舞いへの制御の流れを表現する。
要点:アクティビティ図は処理の流れと分岐・並行を表す
アクティビティ図は、処理や作業の流れを順序立てて表す振る舞い図で、分岐や並行処理も表現できる。従来のフローチャートに近い用途をもつ。時系列の相互作用はシーケンス図、機能と利用者の関係はユースケース図、状態の変化は状態マシン図が担当する。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 5. その他の言語 > (2) その他の言語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。