DBMSとは?ディービーエムエス
DBMSとは、データベースの定義・操作・制御をまとめて担うソフトウェアで、個々のアプリケーションに代わってデータの一元管理を引き受ける。データの重複と不整合を防ぎ、複数利用者からの同時アクセスの制御、アクセス権の管理、障害発生時のログを使った回復といった機能を提供する。アプリケーションはSQLで要求を出すだけでよい。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
各アプリケーションが自前のファイルを直接読み書きしていた時代は、同じ顧客情報が部署ごとのファイルに重複して存在し、片方だけ更新されて食い違うことが避けられなかった。さらにファイルの形式を1か所変えると、そのファイルを読むすべてのプログラムを直す必要があった。データの管理をアプリケーションから切り離し、専用のソフトウェアに集約することでこの2つを同時に解決したのがDBMSである。データとプログラムを切り離すこの考え方をデータの独立性という。
具体例
MySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseがこれにあたる。複数の担当者が同じ在庫の行を同時に更新しようとすると、DBMSがロックによって順番に処理して矛盾を防ぐ。障害で処理が途中で止まった場合も、ログを使って未完了の更新を取り消したり完了済みの更新をやり直したりして、整合の取れた状態へ戻す。
試験での引っ掛け
「ファイルシステムとの違い」を問われたら、データの独立性(プログラムを変えずにデータ構造を変えられる)と一元管理が答えの軸になる。速度や容量の違いを選ぶと外れる。またDBMSが提供するのは仕組みであり、どの制約を定義するかを決めるのは設計者である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)解説で登場
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)
DBMSにおいて,複数のトランザクション処理プログラムが同一データベースを同時に更新する場合,論理的な矛盾を生じさせないために用いる技法はどれか。
正解:排他制御
要点:同時更新の矛盾はロックによる排他制御で防ぐ
複数のトランザクションが同じデータを同時に更新すると、一方の更新がもう一方に上書きされるなどの矛盾が生じる。これを防ぐため、更新中のデータに施錠して他からの操作を待たせる仕組みが排他制御である。ロックの粒度や共有ロック・専有ロックの使い分けによって、矛盾を防ぎつつ並行性をなるべく損なわないよう調整する。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問26(IPA)
クライアントサーバシステムにおいて、利用頻度が高い命令群をあらかじめサーバ上のDBMSに格納しておくことによって、クライアントサーバ間のネットワーク負荷を軽減す…
正解:ストアドプロシージャ
要点:ストアドプロシージャは処理をDB側に置き通信量を減らす
ストアドプロシージャは、一連のSQL文と手続き的な処理をあらかじめコンパイルしてDBMS側に登録しておく仕組みである。クライアントは手続き名と引数を送るだけで済むので、SQL文を毎回送る場合に比べてネットワーク上を流れるデータ量が減り、負荷が軽くなる。サーバ側で実行計画が再利用される分、性能面でも有利になる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)解説で登場
RDBMSの機能によって実現されるトランザクションの性質はどれか。
正解:ACID特性
要点:トランザクションの4性質はACID(原子性・一貫性・隔離性・耐久性)
トランザクションが備えるべき性質は、原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、隔離性(Isolation)、耐久性(Durability)の4つで、頭文字を取ってACID特性と呼ばれる。DBMSはコミット・ロールバック、排他制御、ログによる回復といった機能でこれらを実現している。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問27(IPA)
DBMSが提供する機能のうち、データ機密保護を実現する手段はどれか。
正解:データに対するユーザのアクセス権限を管理する。
要点:データ機密保護はアクセス権限の管理で実現する
データ機密保護は、権限のない者がデータを参照・更新できないようにすることで実現される。DBMSでは利用者ごとに表や列に対する参照・更新などのアクセス権限を設定して管理する機能がこれに当たる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。