ACID特性とは?あしっどとくせい
ACID特性とは、トランザクションが満たすべき4つの性質の頭文字。原子性(Atomicity:全部実行されるか、全く実行されなかったことにするかのどちらか)、一貫性(Consistency:処理の前後でデータの決まりごとが崩れない)、隔離性・独立性(Isolation:同時に動かしても、1つずつ順に動かしたのと同じ結果になる)、耐久性(Durability:いったん確定した結果は障害が起きても失われない)。DBMSは、コミットとロールバックで原子性を、排他制御で隔離性を、ログ(ジャーナル)による回復で耐久性を実現する。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
銀行や通販のように、多くの人が同時に同じデータを読み書きし、しかも障害が起きても結果を失えないシステムでは、「正しく処理された」と言える条件をはっきりさせる必要があった。その条件を4つに分けて名前を付けたのがACID特性で、DBMSの機能はこの4つを守るためにある。
具体例
ネット通販のセールで、残り1個の商品に2人が同時に「購入」を押した場面。隔離性があるので、2つの購入は1つずつ順に処理したのと同じ結果になる。先に処理された人が最後の1個を買い、後の人はその結果(在庫0)を見て「在庫切れ」と表示される。2人とも買えてしまい在庫がマイナスになる、ということは起きない。購入が確定した直後にサーバが停電しても、耐久性があるので、再起動後に注文記録は残っている。決済の途中で失敗したら、原子性により在庫も注文もまとめて元に戻る。
試験での引っ掛け
4つの定義の入れ替えが出る。「全部反映か全部取消しか」は原子性で、一貫性ではない(fe-2023u-kamokuA-7・fe-2024u-kamokuA-7)。「同じ処理を何度実行しても結果が同じ」という選択肢は、ACIDのどれでもない(fe-2024u-kamokuA-7)。「確定した結果が障害後も残る」は耐久性で、原子性ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)
RDBMSの機能によって実現されるトランザクションの性質はどれか。
正解:ACID特性
要点:トランザクションの4性質はACID(原子性・一貫性・隔離性・耐久性)
トランザクションが備えるべき性質は、原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、隔離性(Isolation)、耐久性(Durability)の4つで、頭文字を取ってACID特性と呼ばれる。DBMSはコミット・ロールバック、排他制御、ログによる回復といった機能でこれらを実現している。
出典:令和5年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問7(IPA)解説で登場
トランザクションが,データベースに対する更新処理を完全に行うか,全く処理しなかったかのように取り消すか,のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。
正解:原子性(atomicity)
要点:原子性は全部実行か全く実行しないかを保証する性質
ACID特性のうち、トランザクションの処理が「全て実行される」か「全く実行されなかったことにする」かのどちらかになることを保証するのが原子性(atomicity)である。途中で障害が起きた場合はロールバックによって開始前の状態へ戻す。分割できない最小単位として扱う、という意味で原子性と呼ばれる。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問7(IPA)解説で登場
DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
正解:トランザクション内の処理は、全てが実行されるか、全てが取り消されるかのいずれかである。
要点:原子性は全実行か全取消しかのどちらかを保証する
原子性は、トランザクション内の一連の処理が全て反映されるか、全て取り消されるかのどちらかになることを保証する性質である。途中まで実行された中途半端な状態を残さないため、障害時はロールバックで開始前に戻す。ACID特性の他の3つと混同しないよう定義で区別する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。