ミドルウェアとは?みどるうぇあ
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションソフトの間に位置し、多くの業務アプリが共通して必要とする機能をまとめて提供するソフトウェア。データベース管理システム、Webサーバ、アプリケーションサーバ、通信制御などが該当し、アプリ側はOSごとの細かな違いを意識せずにこれらの機能を呼び出せる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
初期のアプリケーションは、データの保存方法も通信の手順も一つずつ自前で書いていた。同じような処理が業務ごとに作り直され、OSが変われば書き直しになる。共通して要る部分を切り出して独立した層に置けば、アプリは業務の中身だけを書けばよく、移植も差し替えも楽になる。基本情報では、ソフトウェアをOS・ミドルウェア・アプリケーションの3層で捉えられているかが問われる。
具体例
PostgreSQL や Apache HTTP Server はミドルウェアの代表例で、前者はデータの保存と検索、後者はHTTPの受け答えを引き受ける。Webアプリを作る開発者は、ディスクへの書込み手順やTCP接続の管理を自分で書くことなく、これらに任せて業務処理だけを実装できる。
試験での引っ掛け
位置づけを問う問題が多い。機器に組み込まれて基本動作を担うファームウェアや、ハードウェアを直接制御するデバイスドライバはOS寄りの層であり、ミドルウェアではない。逆に、特定の業務のためだけに作った販売管理プログラムはアプリケーションにあたる。複数のアプリから共通して使われる汎用の機能かどうかが分かれ目になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)解説で登場
社内業務システムをクラウドサービスへ移行することによって得られるメリットはどれか。
正解:PaaSを利用すると、プラットフォームの管理やOSのアップデートは、サービスを提供するプロバイダが行うので、導入や運用の負担を軽減することができる。
要点:PaaSはOS・基盤の保守を事業者が持ち、運用負担を減らせる
PaaSはアプリケーションの実行基盤(OS・ミドルウェア・ランタイム)までを事業者が提供・保守する形態なので、利用者はOSのパッチ適用やプラットフォームの維持管理から解放され、導入と運用の負担を減らせる。SaaSは完成した業務ソフトを使う形態、IaaSは仮想サーバなど基盤資源を借りる形態であり、責任範囲がそれぞれ異なる。
出典:令和8年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問4(IPA)
クラウドコンピューティングのサービスモデルとしてのPaaSの説明はどれか。
正解:アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
要点:PaaSはミドルウェアまで提供。アプリは利用者が作る
PaaSは、アプリケーションの開発と実行に必要なOSやミドルウェアまでを事業者が用意し、利用者はその上で自分のアプリケーションを開発・運用する形態である。プラットフォーム自体の構成や変更は利用者にはできない。IaaSはOSから自由に扱え、SaaSはアプリケーションまで提供される点で区別する。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問17(IPA)解説で登場
製造業のA社では、ECサイト(以下、A社のECサイトをAサイトという)を使用し、個人向けの製品販売を行っている。Aサイトは、A社の製品やサービスが検索可能で、ロ…
正解:項番1: B社, 項番2: C社, 項番3: B社
要点:PaaSではOS・ミドルは事業者、アプリは利用者側の責任
責任の分界点は、誰がその層を管理しているかで決まります。PaaSではOSやミドルウェアの管理は事業者側の範囲なので、アプリケーションサーバのOSとDBMSの既知の脆弱性への対処はPaaS提供者であるB社が担います。一方、クロスサイトスクリプティングはWebアプリケーションプログラムの脆弱性であり、委託契約で対策を担うと定めたC社が対処します。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (2) OS の機能と構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。