パッチとは?ぱっち
パッチとは、見つかった脆弱性や不具合を直すために、後から配布される修正プログラム。適用すると該当部分だけが差し替わり、既知の弱点を突く攻撃を受けなくなる。修正が公開されると弱点の存在も同時に世に知られるため攻撃側の動きも速く、適用までの時間の短さがそのまま被害の有無を分ける。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
ソフトウェアは規模が大きく、出荷後に問題が見つかることが前提になっている。そのたびに作り直して配り直すのは現実的でないため、差分だけを配って当てる仕組みが要る。一方で組織では、適用によって業務システムが止まらないかを先に確かめなければならない。速さと安定性のこの対立を調停するのが脆弱性管理である。
具体例
Microsoftは毎月第2火曜日(日本時間では水曜)にWindowsの修正をまとめて公開し、Appleも iOS の更新でセキュリティ修正を配布している。企業では検証用の環境で先に当てて不具合が出ないか確かめてから、全社の端末へ配る運用が一般的である。
試験での引っ掛け
直せるのは既に知られた脆弱性だけで、修正が存在しない時点で狙われるゼロデイ攻撃は防げない。機能を追加するバージョンアップとは目的が違う。適用によって別の不具合が出ることもあるため、事前の検証とバックアップが前提になる。サポートが終了した製品にはそもそも配布されない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問61(IPA)
ソフトウェアのパッチの適用において,システムに不具合が発生するリスクを低減するコントロールを監査する際のチェックポイントはどれか。
正解:本稼働前にシステムの動作確認を十分に実施していること
要点:パッチは本稼働前の十分な動作確認で不具合リスクを下げる
パッチの適用は既存機能への影響が避けられず、適用後に不具合が表面化する危険がある。これを抑えるコントロールは、本稼働前に検証環境で十分な動作確認を行い、問題がないと確かめたうえで適用することである。監査ではその手続と実施記録の有無を確認する。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問18(IPA)解説で登場
マルチプログラミングにおけるプロセスの切替え手順を示した図において,OSの処理a~cとして,適切な組合せはどれか。
正解:a:実行状態の退避 b:プロセスの選択 c:実行状態の回復
要点:プロセス切替えは退避→次プロセス選択→回復の順
プロセス切替え(コンテキストスイッチ)では、まず割込みで中断したプロセスのレジスタなどの実行状態を保存し、次にディスパッチャが次に動かすプロセスを選び、最後に選んだプロセスの実行状態を復元してCPUを渡す。退避→選択→回復の順序になる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)解説で登場
社内業務システムをクラウドサービスへ移行することによって得られるメリットはどれか。
正解:PaaSを利用すると、プラットフォームの管理やOSのアップデートは、サービスを提供するプロバイダが行うので、導入や運用の負担を軽減することができる。
要点:PaaSはOS・基盤の保守を事業者が持ち、運用負担を減らせる
PaaSはアプリケーションの実行基盤(OS・ミドルウェア・ランタイム)までを事業者が提供・保守する形態なので、利用者はOSのパッチ適用やプラットフォームの維持管理から解放され、導入と運用の負担を減らせる。SaaSは完成した業務ソフトを使う形態、IaaSは仮想サーバなど基盤資源を借りる形態であり、責任範囲がそれぞれ異なる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問36(IPA)解説で登場
ドライブバイダウンロード攻撃に該当するものはどれか。
正解:利用者が公開Webサイトを閲覧したときに、その利用者の意図にかかわらず、PCにマルウェアをダウンロードさせて感染させる。
要点:ドライブバイダウンロードは閲覧だけで感染させる攻撃
ドライブバイダウンロード攻撃は、改ざんされたWebサイトなどを閲覧しただけで、利用者が気付かないうちにマルウェアが自動的にダウンロード・実行される攻撃である。ブラウザやプラグインの脆弱性が悪用されるため、修正プログラムの適用が有効な対策となる。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問16(IPA)
タスクのディスパッチの説明として、適切なものはどれか。
正解:実行可能なタスクに対してプロセッサの使用権を割り当てること
要点:ディスパッチは選ばれたタスクにCPUを実際に割り当てる
ディスパッチは、実行可能状態にあるタスクの中から次に動かすものを選び、実際にプロセッサの使用権を与えて実行状態へ移す操作である。どのタスクを選ぶかの方針を決めるのがスケジューリングで、その決定に従って実際にCPUを渡すのがディスパッチという分担になる。この処理を担うOSの機能をディスパッチャと呼ぶ。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。