SaaSとは?さーす
SaaSとは、完成したアプリケーションの機能を、インターネット経由のサービスとして利用させるクラウドサービスの形態。Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略。事業者がアプリケーションからOS・サーバまですべてを用意して運用し、利用者はブラウザなどから機能を使うだけで、使った人数や期間に応じて料金を払う。クラウドサービスは事業者が受け持つ範囲で分け、IaaS(基盤だけ)<PaaS(OS・ミドルウェアまで)<SaaS(アプリケーションまで)の順に広くなる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
業務ソフトを使うには、以前は自社でサーバを買い、ソフトを導入し、更新や障害対応まで自分で担う必要があった。インターネットの回線が速く安くなったことで、ソフトを事業者側で動かしたまま、機能だけを回線越しに貸す形が成り立つようになった。初期費用と運用の手間を減らせるため広まった。
具体例
Microsoft 365 のメール・Teams、Google Workspace の Gmail・Google ドライブ、顧客管理の Salesforce などが SaaS。大学から配られるアカウントでブラウザから Gmail を使うとき、メールサーバの設定や更新は Google が行っており、利用者はOSもサーバも意識しない。科目B(fe-2024u-kamokuB-6)でも、メール・チャット・ストレージをもつグループウェアを SaaS として利用する会社が題材になっている。
試験での引っ掛け
「利用者が自分でアプリケーションを開発して動かす」のは PaaS、「仮想サーバなど基盤を借りてOSから自由に入れる」のは IaaS で、SaaS ではない(fe-2026u-kamokuA-4)。SaaS は ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)と同じく「ソフトの機能をネットワーク経由で使う」形として扱われる。また、SaaS でも利用者のアカウント管理や入れたデータの扱いは利用者の責任で、すべてを事業者が守るわけではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問41(IPA)
SaaS(Software as a Service)を利用するときの企業のセキュリティ管理についての記述のうち,適切なものはどれか。
正解:システムの構築を行わずに済み,アプリケーションソフトウェア開発に必要なセキュリティ要件の定義やシステムログの保存容量の設計が不要である。
要点:SaaSでも利用者にアカウント管理と規程整備の責任が残る
SaaSでは完成したアプリケーションを利用するため、開発時のセキュリティ要件定義やログの保存容量設計といった構築工程の作業は事業者側に委ねられる。一方、利用者側の責任として残るのは、アカウントとアクセス権の管理、社内規程の整備、障害時の業務手順やデータのバックアップである。責任分界点を取り違えないことが要点になる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問14(IPA)解説で登場
社内業務システムをクラウドサービスへ移行することによって得られるメリットはどれか。
正解:PaaSを利用すると、プラットフォームの管理やOSのアップデートは、サービスを提供するプロバイダが行うので、導入や運用の負担を軽減することができる。
要点:PaaSはOS・基盤の保守を事業者が持ち、運用負担を減らせる
PaaSはアプリケーションの実行基盤(OS・ミドルウェア・ランタイム)までを事業者が提供・保守する形態なので、利用者はOSのパッチ適用やプラットフォームの維持管理から解放され、導入と運用の負担を減らせる。SaaSは完成した業務ソフトを使う形態、IaaSは仮想サーバなど基盤資源を借りる形態であり、責任範囲がそれぞれ異なる。
出典:令和8年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問4(IPA)解説で登場
クラウドコンピューティングのサービスモデルとしてのPaaSの説明はどれか。
正解:アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。
要点:PaaSはミドルウェアまで提供。アプリは利用者が作る
PaaSは、アプリケーションの開発と実行に必要なOSやミドルウェアまでを事業者が用意し、利用者はその上で自分のアプリケーションを開発・運用する形態である。プラットフォーム自体の構成や変更は利用者にはできない。IaaSはOSから自由に扱え、SaaSはアプリケーションまで提供される点で区別する。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員450名の商社であり、昨年から働き方改革の一環として、在宅でのテレワークを推進している。A社のシステム環境を図1に示す。 〔図1: A社のシステム環…
正解:A社利用クラウドサービスにA社外から接続する際の認証に2要素認証を導入する。
要点:接続元制限が外れる分は認証強化(2要素)で補う
これまでA社利用クラウドサービスへのログインは社内ネットワーク経由に限定されており、接続元の制限が事実上の防御になっていた。直接接続を許すとこの制限が外れ、利用者IDとパスワードだけが頼りになるため、漏えいや推測による不正アクセスのリスクが高まる。そこで社外から接続する際の認証を2要素認証にして、パスワードだけでは侵入できないようにすることがリスク低減策となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。