ボットとは?ぼっと
ボットとは、セキュリティの分野では、感染した端末を攻撃者が外部から遠隔操作できるようにするマルウェア、またはそれに感染して乗っ取られた端末のこと。ロボットが語源で、攻撃者の命令どおりに動く。多数のボットが C&C サーバ(指令を出すサーバ)の命令で一斉に動く集まりをボットネットという。試験では、ボットが「遠隔操作される」点と、ボットネット・C&C サーバとの関係が問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
利用者に気づかれないまま端末を乗っ取り、命令を待たせておけば、攻撃者は必要なときに大量の端末を動かせる。ウイルスのように自分を増やすことより、操られることが特徴。
具体例
2016 年の Mirai は、初期パスワードのままのネットワークカメラや家庭用ルーターをボットにして、米国 Dyn 社への大規模な DDoS 攻撃(大量の通信でサービスを止める攻撃)に使った。PC だけでなく IoT 機器もボットになる。
試験での引っ掛け
同じ「ボット」でも、チャットボット(自動で会話に応答するプログラム)や RPA のソフトウェアロボット(定型の事務作業を代行する)は業務用の仕組みで、マルウェアではない。文脈で区別する。また、遠隔操作型のマルウェアで個別の端末をのぞき見・操作するものは RAT(Remote Access Trojan。遠隔操作型ウイルスとも呼び、個別の端末を攻撃者がのぞき見・操作するためのマルウェア)と呼ばれ、試験の用語例では並べて出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問62(IPA)解説で登場
自社の経営課題である人手不足の解消などを目標とした業務革新を進めるために活用する、RPAの事例はどれか。
正解:業務システムなどのデータ入力、照合のような標準化された定型作業を、事務職員の代わりにソフトウェアで自動的に処理する。
要点:RPAはPC上の定型事務作業をソフトウェアが代行する仕組み
RPAは、人がPC上で行っている定型的な操作をソフトウェアのロボットに代行させる仕組みである。データ入力、システム間の転記、突合せや照合といった手順が決まった事務作業が対象で、物理的な機械を伴わない点が特徴である。物を動かす自動化はファクトリオートメーションや自動倉庫の領域であり、RPAとは区別される。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問73(IPA)
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問36(IPA)
ボットネットにおいてC&Cサーバが果たす役割はどれか。
正解:遠隔操作が可能なマルウェアに、情報収集及び攻撃活動を指示する。
要点:C&Cサーバはボットに攻撃や情報収集を指令する司令塔
ボットネットは、マルウェアに感染して外部から遠隔操作できるようになった多数の端末(ボット)の集合である。C&C(Command and Control)サーバはその司令塔として、各ボットに情報を盗む・DDoS攻撃を仕掛けるといった指令を送り、結果を受け取る役割を担う。C&Cサーバとの通信を遮断することがボットネット対策の要点になる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問6(IPA)解説で登場
クイックソートの処理方法を説明したものはどれか。
正解:適当な基準値を選び,それよりも小さな値のグループと大きな値のグループにデータを分割する。同様にして,グループの中で基準値を選び,それぞれのグループを分割する。この操作を繰り返していく方法である。
要点:クイックソートは基準値で二分し再帰する分割統治法
クイックソートは基準値(ピボット)を選び、それより小さい群と大きい群にデータを分割し、各群に同じ処理を再帰的に適用する分割統治法である。平均計算量はO(n log n)となる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問41(IPA)
ボットネットにおけるC&Cサーバの役割として,適切なものはどれか。
正解:侵入して乗っ取ったコンピュータに対して,他のコンピュータへの攻撃などの不正な操作をするよう,外部から命令を出したり応答を受け取ったりする。
要点:C&Cサーバはボット化した端末へ指令を出す攻撃側の司令塔
ボットネットは、マルウェアに感染して遠隔操作下に置かれた多数の端末の集まりである。C&Cサーバはその司令塔にあたり、感染端末へ攻撃開始などの指令を送り、実行結果や窃取した情報を受け取る役目を担う。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。