監査証跡とは?かんさしょうせき
監査証跡とは、取引や処理が発生してから最終的な結果に至るまでの経路を、事後に追跡できるようにした仕組みと記録。入力データ、処理履歴、更新ログ、出力結果が相互に紐づいて残ることで、監査人は結果から入力へ、また入力から結果へと双方向にたどり、誤りや不正の有無を確かめられる。
最終更新:2026-10-06
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処理がシステムの内部で完結すると、帳票を突き合わせるだけでは経路が見えず、結果が正しいかどうかを確かめる術がなくなる。だから追跡できる記録を設計の段階から組み込んでおく必要がある。証跡が無ければ不正を見つけられないだけでなく、不正が無かったことも示せず、疑いが生じた時点で組織側が説明できなくなる。
具体例
受注番号を鍵に、入力者と入力日時、承認者、出荷指示、請求データまでを一連でたどれる更新ログを保持する。監査人は請求データから受注入力までさかのぼり、入力者と承認者が別人であることを実データで確かめる。
試験での引っ掛け
データベースを直接SQLで修正する運用は、証跡を残さないまま結果だけを変えられるため、統制上きわめて重大な不備となる。またログを取得していても、保存期間が短い、あるいは管理者が消去・改ざんできる状態であれば、監査証拠としての価値は失われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
システム監査における監査証跡はどれか。
正解:監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録
要点:監査証跡は入力から出力までを追跡できる仕組みと記録
監査証跡とは、取引の発生から入力、処理、出力に至る流れを後から順にたどれるようにする仕組みと、その過程で残される記録の総体である。これが整備されていれば、出力結果から元の取引へ、あるいはその逆へ追跡でき、処理の正確性や網羅性を検証できる。監査人が集めた資料である監査証拠とは概念が異なる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (5) システム監査の実施(予備調査,本調査,評価,結論)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。