監査証拠とは?
監査証拠とは、監査意見や指摘事項の裏づけとして監査人が入手・作成した資料や情報。システムのログ、設定情報、承認記録、規程類、質問への回答記録、監査人自身の観察記録などが該当する。
システム監査技術者試験の過去問では15回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かんさしょうこ
監査証拠の意味
監査意見や指摘事項の裏づけとして監査人が入手・作成した資料や情報。システムのログ、設定情報、承認記録、規程類、質問への回答記録、監査人自身の観察記録などが該当する。
監査証拠の具体例
アクセス権設定の一覧を出力させたファイル、承認済み申請書のコピー、視察時に撮影した記録、再計算の結果。
監査証拠は試験でどう引っ掛けられる?
監査調書と混同しない。証拠は入手した資料や情報そのもの、調書は監査手続の実施記録として監査人が作成する文書で、証拠を裏づけとして保管する。調書の作成・保管の責任は監査人にある。
監査証拠と関連する用語
監査証拠が出た過去問
“システム監査基準”における“監査の手順”はどれか。
要点:監査の実施手順は予備調査から本調査を経て評価・結論に至る
システム監査基準では、監査の実施を予備調査・本調査・評価および結論という流れで整理している。予備調査で監査対象の概要と統制状況を把握し、本調査で監査証拠を収集して監査手続を実施し、その結果を評価して結論を導く。報告やフォローアップはこの実施手順の後段に続く別の工程として位置付けられる。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問4(IPA)システム監査における監査証拠の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:監査人が収集又は作成する資料であり,監査報告書に記載する監査意見や指摘事項は,その資料によって裏付けられていなければならない。
要点:監査証拠は監査意見と指摘事項を裏付ける収集・作成した資料
監査証拠は、監査意見や指摘事項の裏付けとなる事実の集まりであり、被監査部門から入手した資料に限らず監査人自身が作成した記録も含まれる。監査報告書に記載する結論は、十分かつ適切な監査証拠に支えられていなければならない。監査証拠は監査調書として一定期間保存され、報告後すぐに処分するものではない。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問2(IPA)システム監査基準(平成16年)に基づいて作成されたシステム監査報告書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:助言型報告書の場合,システム監査人と被監査部門の責任区別の存在は当然であるが,保証型報告書とは異なり,責任区別にあえて言及する必要はない。
要点:保証型は責任区分と保証の根拠の明示が必要だが助言型は不要
保証型報告書は監査対象の状態について保証を与えるものなので、保証が監査証拠の評価に基づく根拠あるものである旨や、被監査部門と監査人の責任区分を明示する必要がある。一方、助言型報告書は改善提案を示すもので保証を伴わないため、責任区分にあえて言及することは求められない。助言型で監査の目的を記載してはならないという制限も存在しない。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問5(IPA)システム監査における監査証跡はどれか。
正解:監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録
要点:監査証跡は入力から出力までを追跡できる仕組みと記録
監査証跡とは、取引の発生から入力、処理、出力に至る流れを後から順にたどれるようにする仕組みと、その過程で残される記録の総体である。これが整備されていれば、出力結果から元の取引へ、あるいはその逆へ追跡でき、処理の正確性や網羅性を検証できる。監査人が集めた資料である監査証拠とは概念が異なる。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問7(IPA)情報セキュリティ監査基準(Ver1.0)に基づく保証型監査の意見表明において,監査人が必要と認めた監査手続が制約され,保証意見の合理的な根拠を得ることができなか…
正解:意見を表明しない。
要点:監査範囲の制約で合理的根拠を得られなければ意見を表明しない
保証型監査では、監査人は十分かつ適切な監査証拠に基づいてのみ意見を述べられる。監査範囲に制約があり合理的な根拠を得られなかった場合、その影響が広範であれば意見表明そのものを差し控える。限定付意見は制約の影響が限定的なときの対応であり、根拠が得られない状態で肯定・否定の意見を述べることはできない。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問8(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。