システム監査基準とは?
システム監査基準とは、システム監査人の行為規範を定めた基準。監査人の独立性・客観性・慎重な姿勢といった一般基準、監査計画と監査手続の実施に関する実施基準、報告に関する報告基準からなり、監査の品質を一定水準に保つことを目的とする。
システム監査技術者試験の過去問では25回出題されています(2016年度〜2025年度)。
しすてむかんさきじゅん
システム監査基準の意味
システム監査人の行為規範を定めた基準。監査人の独立性・客観性・慎重な姿勢といった一般基準、監査計画と監査手続の実施に関する実施基準、報告に関する報告基準からなり、監査の品質を一定水準に保つことを目的とする。
システム監査基準の具体例
監査を実施する前に監査計画を策定し、実施内容と入手した証拠を監査調書として記録し、結論には合理的な根拠を持たせる、といった手順の要求。
システム監査基準は試験でどう引っ掛けられる?
「監査人がどう行動すべきか」を示すのがシステム監査基準、「監査対象をどの物差しで評価するか」を示すのがシステム管理基準。役割が逆に問われやすい。
システム監査基準と関連する用語
システム監査基準が出た過去問
“システム監査基準”で定めているシステム監査業務の品質管理の主な目的はどれか。
正解:システム監査結果の適正性を確保すること
要点:監査業務の品質管理は監査結果の適正性を組織的に担保する仕組み
システム監査基準が求める品質管理は、監査業務が基準に沿って適切に実施され、結論と報告が妥当であることを担保する仕組みである。個々の監査人の力量や判断のばらつきを組織的に抑え、監査結果の信頼性を確保することがその主眼になる。したがって目的は監査結果の適正性の確保であり、計画立案や情報の機密保持はそれを支える個別の要素にすぎない。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問1(IPA)“システム監査基準”における“監査の手順”はどれか。
要点:監査の実施手順は予備調査から本調査を経て評価・結論に至る
システム監査基準では、監査の実施を予備調査・本調査・評価および結論という流れで整理している。予備調査で監査対象の概要と統制状況を把握し、本調査で監査証拠を収集して監査手続を実施し、その結果を評価して結論を導く。報告やフォローアップはこの実施手順の後段に続く別の工程として位置付けられる。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問4(IPA)システム監査基準(平成16年)の前文に記述されている基準の利用目的はどれか。
正解:監査人の行為規範として,システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施するために利用する基準である。
要点:システム監査基準は監査人の行為規範で監査の品質を確保する
システム監査基準は、監査人が守るべき行為規範として位置付けられている。これによって監査業務の品質を一定水準に保ち、有効かつ効率的な監査の実施を可能にすることが利用目的である。判断の尺度を示すのは管理基準の役割であり、また基準は内部監査・外部監査、保証型・助言型のいずれにも適用される。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問3(IPA)システム監査基準(平成16年)に基づいて作成されたシステム監査報告書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:助言型報告書の場合,システム監査人と被監査部門の責任区別の存在は当然であるが,保証型報告書とは異なり,責任区別にあえて言及する必要はない。
要点:保証型は責任区分と保証の根拠の明示が必要だが助言型は不要
保証型報告書は監査対象の状態について保証を与えるものなので、保証が監査証拠の評価に基づく根拠あるものである旨や、被監査部門と監査人の責任区分を明示する必要がある。一方、助言型報告書は改善提案を示すもので保証を伴わないため、責任区分にあえて言及することは求められない。助言型で監査の目的を記載してはならないという制限も存在しない。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問5(IPA)組織体が情報システムにまつわるリスクに対するコントロールを適切に整備・運用する目的として,システム管理基準(平成16年)に示されているものはどれか。
正解:情報システムが,組織体の目的を実現するように安全,有効かつ効率的に機能すること
要点:システム管理基準は情報システムの安全・有効・効率的な機能を目的とする
システム管理基準は、情報システムのリスクに対するコントロールを整備・運用するための実践規範である。その目的は、情報システムが組織体の目的の実現に向けて安全・有効・効率的に機能するようにすることにある。監査業務の品質確保や監査人による評価・保証はシステム監査基準の側の目的であり、混同しやすい。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問6(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。