COSO-ERMとは?こそいーあーるえむ
COSO-ERMとは、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)が2017年に改訂した全社的リスクマネジメントの枠組みで、リスク管理を戦略および業績と結び付けて評価する規準を示す。監査人はこれを評価規準として、ガバナンスと組織文化、戦略と目標設定、パフォーマンス、レビューと修正、情報・伝達・報告の五つの構成要素ごとに、整備状況と運用状況を確かめる。
最終更新:2026-10-06
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内部統制の枠組みは業務の有効性・報告の信頼性・法令遵守を守る観点で組まれており、重心は損失を防ぐ側に置かれていた。しかし取締役会が実際に問われるのは、どこまでリスクを取って事業機会を追うかという判断であり、その根拠を組織の内外へ説明する共通の言葉が不足していた。COSOは2004年に全社的リスクマネジメントを公表し、2017年の改訂で戦略・業績との結合を前面に置く構成へ改めている。システム監査ではITガバナンスの監査において、この枠組みが評価規準として用いられる。
具体例
COSOは1985年に米国公認会計士協会など五団体が設けた委員会組織で、1992年の内部統制の枠組みに続き2004年にERMを公表した。日本の金融庁「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」もCOSOの構成要素を下敷きにしており、内部統制報告制度への対応文書はこの枠組みの語彙で書かれている。
試験での引っ掛け
内部統制の枠組み(COSO内部統制)と同一のものとして扱う誤り。ERMは戦略と目標設定までを評価対象に含む広い枠組みであり、内部統制を置き換えるものではない。また2017年改訂で構成要素は五つに再編されているため、内部統制側の五つの構成要素と数だけを合わせて答えると取り違える。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。