リスクアペタイトとは?りすくあぺたいと
リスクアペタイトとは、目的を達成するために組織が進んで取ろうとするリスクの種類と量を、経営として示した姿勢。これを受けて、どこまで受け入れるかという具体的な物差しが定まる。監査では、統制が過大か不足かを判断する基準そのものになるため、承認された文書として存在するかをまず確かめる。
最終更新:2026-10-06
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統制は多いほど良いわけではなく、締めすぎれば事業機会を逃し、緩ければ重大な事故を招く。ところが経営がどこまでのリスクを取るかを示さないと、現場の判断は案件ごとにぶれ、監査人も評価の物差しを持てない。COSOが全社的リスクマネジメントの枠組み(2017年改訂)でリスク選好を戦略の選択に結びつけたのは、この物差しを経営の側に置くためである。
具体例
取締役会が「新規のクラウド利用は進めるが、個人データを扱うものは国内保管の事業者に限る」と決議していれば、監査人はその議事録を基準として、現場の利用申請と承認記録を突合できる。基準が文書化されていなければ、同じ検証は監査人の主観になってしまう。
試験での引っ掛け
受け入れる限度を示す数値や区分そのものではなく、その前提となる経営の姿勢を指す。リスクを取らないという宣言でもなく、事業目的と対で語られる。監査の立場では、経営会議での口頭の合意は証拠力が弱く、承認された規程と議事録で裏づけて初めて判断基準として使える。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。