トップマネジメントのリーダーシップとは?とっぷまねじめんとのりーだーしっぷ
トップマネジメントのリーダーシップとは、JIS Q 27001:2023 の箇条5.1 が経営陣に課す要求事項で、方針の確立、資源の提供、要員への周知、ISMSの事業プロセスへの統合を経営者自身の責務として定めたもの。監査人はこれを意欲や姿勢としてではなく、方針の承認記録、予算と要員の配賦決裁、経営レビューの議事録という文書証拠の有無と日付で検証する。
最終更新:2026-10-06
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情報セキュリティを情報システム部門の技術課題として扱っていた時代は、予算も権限も現場に無く、規程はあっても実行されない状態が常態化した。規格が経営者の責務を独立した箇条として切り出したのは、統制の実効性が資源配分と責任の所在に左右されるためである。システム監査でも、統制環境の不備は個別の統制の不備より上位の指摘として扱われるため、この箇条は評価の起点になる。
具体例
国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)は ISO/IEC 27001:2022 で箇条5を「リーダーシップ」として独立させ、日本産業規格も JIS Q 27001:2023 として同じ構成を採る。監査人はこの箇条番号を判断の規準に置き、経営会議の議事録と予算稟議を突合して、方針の承認から資源配分までが一続きの証跡として残っているかを確かめる。
試験での引っ掛け
規格が求めるのは意識ではなく実行の証跡である点を外しやすい。方針への署名やCISOの任命だけを根拠に適合と結論づけるのは誤りで、資源の提供、要員への周知、経営レビューの実施まで揃って初めて箇条5.1を満たす。委員会の設置は権限の委譲であって、経営者の責任が移るわけではない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。